暖かくなってくるとアップ

フィラリアの予防が必要になってきますが

適切フィラリア予防のために必要なのは

フィラリアの感染がいつから始まっているか

知ることです

ただなんとなく暖かくなってきたから始めるとか

寒くなって蚊がいなくなったきたからやめるといった

曖昧な飲ませ方では

せっかく薬を飲ませていたのに

予防出来ていなかったことにも

なりかねません

また無駄な薬を飲ませることで

体に負担をかけたり、無用の出費になることも。。。。叫び



HDU

このブログを熱心に読んでくださっている方には

ご存知の方が多いと思いますが

フィラリア感染開始の時期を把握するための指標として

HDUという概念があります

教科書的に言うと

HDU(Heartworm Development heat Unit)とは

犬糸状虫を媒介する蚊の体内でミクロフィラリア

感染幼虫ドクロに発育するのに必要な積算温度の単位ということになります

その計算の方法は

一日HDU=(日最高気温+日最低気温)/2-臨界温度(14℃)

で出された数字を積算していくことにより

算出されますが

このHDUが130を超えた時が

フィラリア感染が成立可能になった日

ということになります


フィラリア予防薬は

薬を飲ませた時点で

体の中にいる感染1ヶ月未満のフィラリア子虫

退治出来るように作られています

つまりはHDUが130を超えた日から

一ヶ月経った日にフィラリア予防の薬を飲ませ始めてもらえれば

フィラリアは予防出来るし

それ以前の時期から薬を飲ませることは

ただの無駄ですひらめき電球


当院でも毎日の最高気温最低気温を調べながら

HDUの上昇をにらんでいます




そして

昨日までの広島市南部のHDUがこちら




右から2番目の数字がその日のHDU

一番右端の数字が積算HDUですが

123.5になりました

ということは

例えば、今日の最高気温が26℃

最低気温が16℃だとすると

HDUは7となり

123.5+7=130.5と130を超えるので

今日が感染成立のXDayとなります

今日になるのか

明日になるのか

XDayが近づいているのは確かです^^;

ただし、慌てないでくださいね

予防薬を飲ませ始めるのは

一ヶ月後からになりますニコニコ

当院でもそろそろ皆さんにお知らせのための

ハガキの準備に入ります^^