昨夜は高校時代のテニス部の同窓会があり
少々飲み過ぎの重い頭のいんちょですダウンガーン

昨夜は楽しい先輩方と楽しいお酒が飲めました合格ビール
しかし、私たちより下の世代と連絡がつかないため
いつまでたっても、この集まりでは下っ端ですニコニコ

それでは、今日は血糖値について。
血糖値というのは、皆さんも馴染みが深いかもしれません。
血液中のエネルギー源ともいえるブドウ糖の濃度を測る検査になります。
一日の中でもずいぶん変動する値なので、必ず空腹時の血糖値を基準に考察していく必要があります。そのため、私の病院でも、イレギュラーな検査ではない場合(たとえば健康診断の時の血液検査や時間に余裕がある場合の検査)は、必ず検査前は朝ご飯を食べていない状態で採血させてもらうようにしています。
(ここでいうイレギュラーな検査とは、他の臓器の異常が考えられる場合に緊急に行う検査の事です)
血糖値が高いというと、まず皆さん考えるのが糖尿病ですが、一回測っただけの血糖値が高くても、それは糖尿病とは言えません。
糖尿病の可能性が示唆される場合は、負荷試験といって、一定量のブドウ糖を与えた後にさらに採血を何度かし、血糖値の変動をみる事により糖尿病の可能性の判定をしていく事になります。
さらに、やっかいなことに、猫では興奮により血糖値が極端に上昇するため、猫の糖尿病の判定の際には特に採血の時に静かに興奮させずに行う事が大切です。
このため、猫の糖尿病でインシュリン量の決定の際には、細心の注意を持ってインシュリン投与、採血、検査をすすめていかないとなかなか丁度いいインシュリン量が決まらないといった事がおきます。
よく猫の糖尿病はコントロールが難しいという話が獣医師の学会や友人達との話で出る事があるのですが、たまたま幸いな事に私はあまりそういったコントロールが難しかった経験がなく、犬と猫とを比べても特別難しかった覚えが無いのですが、もしかしたら採血の際の猫の興奮状態が関係しているのかもしれませんね。
もちろん、インシュリン注射の際にも注射の仕方や、猫によっては、興奮状態や、臨戦態勢になるという事もありそうですし。。。叫び

ちょうど、猫の採血の話が出たのでお話ししておくと、
猫の場合、興奮すると血糖値の上昇とともに白血球数も上がってきます。

これは、身体が戦闘態勢に入った時に自動的に反応して、
エネルギー充填アップ
怪我をしても(白血球があるから)大丈夫だぞ!!パンチ!
という状態になるという事なんですねえっ
わいるどですねー汗

スギちゃんみたいですべーっだ!

つぎに、血液中の脂質コレステロールについて。
コレステロールというのは、もともと細胞の膜や血管の壁、さまざまなホルモンや胆汁酸の材料になるとても大事な脂質なのですが、多くなってくると、血管の壁にへばりつくため、動脈硬化を引き起こして、心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。
ただし、これは人間での話で、犬や猫ではこの側面が問題になる事はほとんどありません。
では、どういった時にコレステロールの異常値が問題になりやすいのかというと、主に腎臓の障害や胆道、肝臓の病気の際に上昇する事、そして、甲状腺機能亢進症という病気でコレステロール値が低くなる事に獣医師は注目します。
コレステロール値が低い場合に、T4などの、甲状腺ホルモンの検査にすすんで甲状腺異常がないか調べていく事があります。

さて、
次は順番からいうと身体の老廃物ともいえるBUN,クレアチニン(Cre)なのですが、
こちらは、少々長くなってしまいますので、次の回に回します