仮契約といっても、ほとんど本契約同じで
2時間にも余って、契約に関わる書類のやりとりが、あった
20年前に、新築を購入したときはどうだったんだろう、と契約内容を読み上げる不動産屋の声を聞きながら、ぼんやりと考えていた
あたしは、ほとんど何もしてなくて覚えていない。
あたしのものではない、という感覚でいたから他人事のようだったな。大きなお家も自分の家だと、思えるまで時間がかかったなぁ。
今回は違う。
契約書の表書きには、あたしの名前がかいてある。
買主は、あたしだ。
この日までにも、二転三転、心が揺れた
結局、もとに戻ってこの席に座ってる。
心細い
不安しかない
緊張とそんな思いが、頭を駆け巡って
暑さにやられて、終わるころにはふらふらだった
どうやって家に帰ったのか、覚えていない
あたしは、もしかしてものすごいことをしてるんじゃないか
とても無謀なことを
そんな重圧のようなもので、苦しかった
頭を冷やして、少し横になっていると
キミが来てくれた
でも、また家に帰ると
何を話したのか、あまり記憶がなかった
今朝も、朝から頭がぼーっとしていて
娘夫婦との昼ごはんも、早く時間が過ぎることだけを気がつけば考えていた
落ちつかない
頭の後ろが、ずっと鳴り響いていて
あつい
不安を希望に変えたいけど
難しい
まだ、始まったばかりだけど
まだ、何もかもを止めることもできる
そんな位置が、あたしを不安の中にある
どうしたらいいのか、わからない