美容師さんとの恋【第12話】 | 39歳2人目妊娠中!ワーママ子育て&マタニティライフ

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6歳の男の子のママです!2人目がなかなか出来ず稽留流産の末、やっと2人目を授かる事ができました!子育て&マタニティライフを描いていくので良かったらお付き合いください



美容師さんとの恋
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前回のお話



第12話

都合の良い女




ある日やっと電話がなった







仕事で辛かった事があったみたいで

かなり酔っ払っていた







店長になっての責任と

なかなか売り上げが上がらない事

の弱音をはいていた






でも、私にはそういう所を

見せたくなかったのか、

言った後に後悔してた






「こんなんでゴメンね…

 明日にはまたいつもの俺に戻るから…」




私は全然嫌じゃなかったし

むしろ弱音を吐いてくれて嬉しかった






「全然だよ!

 頑張ってるSさん知ってるから、

 弱音も私にははいていいんだよ!」





とはいったけれど

私が憧れてるのを知っているから

カッコいい自分でいたかった

のかもしれない





そしてそのまま声が聞こえなくなった






「おーい!」

って言っても返事がなく


でも電話は通じたままだった





スースーと寝息が聞こえてきた




「もしかして寝たの??」






さっき駅だって言ってたから

もしかして駅でそのまま

寝ちゃったのかもしれない…






急いで駅に向かった







駅にも出口が何ヵ所かあるので

迷ったけど




Sさんは自転車通勤だったから、

駐輪場を探して回った







電話を切らずに

通じたままにしていたので


声をかけながら

一生懸命さがしていたら


バイクのうるさい音が聞こえた


同じ音のバイクが私の前を通過して行った





ここだ!



そう思って周りを見渡すと

Sさんは酔っ払って自転車の

隣で寝てしまっていた…






ゆすって起こすと

ビックリしていて



「え?何でいるの?

 来てくれたの?」



迷子の子供がママを

見つけたみたいに嬉しそうで


ギュッと引き寄せて

抱きしめてくれた




「こんな所で寝たら危ないし

 風邪ひいちゃうよ!!」



って言いながら

美容室ではしっかりしてるのに

本当は甘えん坊なんだなぁー


この人を支えてあげたい

って思った





そのままうちに行く事になり

自転車を引きながら

トボトボ2人で歩いた






私はもぅこの際ハッキリしようと

思って思い切って聞いてみる事にした






「ねぇねぇ、私達ってさぁー

 どういう関係なのかなぁ??」





「何で?

 aiちゃんの事好きだよ!

 好きだけどでも今は

 彼女はつくる気ないんだよね…」




(それってどういう意味よ…

  都合の良い女じゃん…)




心の中でそう思ったけど



「ふーんそっかぁ…」



としか言葉が出てこなかった