『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』
(幻冬社文庫、2010)
タイトルと表紙が素敵すぎて思わず。
悩める女性たちがとあるセレクトショップを訪れ、自分に合った服を見つけながらそれぞれの悩みや思いに向き合っていく…というようなオムニバス形式になっています。
◆素敵な魅力のオーナー
服を試着した時、思っていたのとは違ったという経験は誰にでもあると思います。
そんな時、このセレクトショップのオーナーさんは一人一人に合った服を提案してくれます。
服を売るためではなく、その人にぴったりな服を見つけることが喜びであるかのような接客が素敵でした。
◆前向きになれる
主人公たちはそれぞれ悩みを抱えています。
そのセレクトショップを訪れることで自分と向き合い、試着室を出る際には必ず前向きになれているところが印象的でした。
それぞれのストーリーの余韻を味わいながら読んでみてください。
◆印象的なフレーズたち
思わず手に取ってしまうようなタイトルですが、中身も魅力的なフレーズがたくさん詰まっています。
"可愛くなりたいって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと"
"あしたの服を悩むのは、あしたを夢みるからなんだ"
それぞれのストーリーの扉やラストに注目しながら読んでみてください。