ぽち太騎兵旅団(1人) 飛越遠征訓練 世界遺産考察 | ぽち太の寝言は寝て言え

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その日、その時、思ったコト、したコトをありのままに書いてます 気楽にやりましょー(^-^)/

寝苦しさで寝不足にはならなくても、動画の編集で寝不足のぽち太です
f(^^;

何とか一本目の編集が終わったんですが、You Tubeに投稿することが出来ません
(-_-;)

電脳系が苦手なぽち太にとっては、次から次へとハードルが現れます

また今夜も激闘の予感…
(・・;)

さて、一応今回でぽち太騎兵旅団(1人)の飛越遠征訓練報告はおしまいの予定です

どなたか熱烈なアンコールを下されば、続編もやぶさかではありませんが…

妄想はおいといて、話を進めましょう
(^-^)/

今回ぽち太が訪れたのは、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」

この世界遺産は、岐阜県に源を発し、富山湾に注ぐ庄川沿いに点在する、合掌造り家屋による集落です
(合掌造り↓)

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世界遺産と言うぐらいだから、トホーもなく古い建造物かと言うと、実は古い物でも江戸時代末期、新しい物は昭和初期の建築と言われているので、京都や奈良の寺社に比べたら、べらぼうに古いと言うわけでもありません

しかし、京都や奈良の王朝文化、宗教文化を中心とするいわゆる「お金持ち文化」ではなく、厳しい自然環境(豪雪、米があまり取れない等)の中で、肩を寄せ合い育んできた他に類を見ない、貴重な建築と生活様式が評価され認定された、言わば「庶民文化」の世界遺産です

名前こそ、「白川郷・五箇山」となっていますが、詳細には白川郷荻町集落と五箇山相倉(あいのくら)集落、五箇山菅沼集落から成り立っています

このうち、最大の規模となる荻町集落は、世界遺産認定前から観光地化が進んでいて、溢れ返る観光客と大型観光バスなどで、山あいの小さく静かな集落という気配は感じられません

そう言った雰囲気を求める方は、相倉集落と菅沼集落を訪れることをオススメします
(菅沼集落↓)

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ただ、ぽち太がこの旅で複雑な思いをしたのは、観光客で賑わう荻町集落

どの集落も共通しているのは、世界遺産と言えど、そこで生活している人がいること

よく言われる、悪気はないにせよ、観光客が現地の方々の生活に土足で立ち入るような真似をして、現地の方々に迷惑を掛けているという話もありますが、家屋と言うものは人が住んでいないとどんどん劣化していきます

その文化を守ろうとすれば、そこに住み続けなければならず、かと言って家が傷んだからといって、おいそれと建て替える訳にもいかず…

もう1つの大きな問題が、急激な観光地化による景観や地域の方々の生活文化が損なわれていく、いわゆる「危機遺産」に近づいているということ

元々、このような文化や自然を後世に遺す為に始まった制度なのに、認定された為に却って危機的状況に追い込まれると言う、皮肉な循環に…

だからと言って、観光客を締め出してしまえば、他の産業としては農林業ぐらいしかなく、ご多聞に洩れず従事者の高齢化と後継者不足

結局、この悪循環の中で、現地の方々は自らの生活を切り売りすることで、生活を成り立たせているのでは?と思えて、とても切ない気持ちになりました…
(;_;)

ここは1つ、政府や自治体が先頭に立って、入場者数制限(時間によって、制限はかかってます)をかけるとか、それなりの入場料を取って現地の方々に還元するシステムを取るなどしないと、「世界遺産」は守れないのでは?

ただし、元々世界遺産にあまり肯定的ではない、ぽち太の意見であり、もし合掌造り集落というものが、滅びゆく文化であるならば、人為的に逆らってはいけないとさえ思っています

かたや、最後の訪問先、御母衣ダムでは、当時の電力不足を解消するために、飛騨地方で最も豊かな土地と言われた地域(合掌造り集落もあったとか?)をダムの底に沈めています

尤も、当時の日本としては、戦後復興や生産力増強の為の電力開発は国の最優先課題であり、立ち退きに強硬に反対する地元住民に対し、開発側のトッブの誠意溢れる交渉で巨大ダムが完成したと聞いています

そして、ダム完成後は、開発側トッブと住民代表の間に心温まる交流が生まれたと言います

後世に遺すべきもの…
ぽち太はダム建設に携わった、建設側、住民側の間に流れた心だと信じたいです…