先日、日本から来た方とモンマルトル界隈で食事をし、別れた後、メトロに乗ろうとカバンの中を見たら小銭入れがない・・・
現金は５ユーロくらいしか入っていなかったのでまあ良いのですが、カルトブルー（こちらの銀行のデビットカード）とクレジットカードが入っており、急いで銀行の口座を確認したところ、まだ使われた形跡はなかったので、まだなくしてから時間は経っていなかった模様。
※カルトブルーは使用するとすぐに、口座に使用した金額が表示されます。
もしかしたら、落としたかもしれないしということで、駅構内の来た道をチラリと見たけれども見当たらず・・・。とりあえず、別にしていたパスポートやお札は無事であることを確認し、帰宅。帰宅してから改めて口座情報を見ると、誰かが使用した形跡があり、間違いなくスられてしまった or 落とした物を拾って悪用している人がいることを確認
急いで銀行口座開設時にもらったカード紛失時の連絡先に電話しました。連絡先は銀行の連絡先というよりは、カードを管理している別会社のようで、どこの銀行のカードか、口座番号、なくした日時などを聞かれました。英語で対応してくれ、すぐにカードを止めて再発行手続きをしてくれました。止めるまでに3回ほど買い物をされていましたが、銀行のカードは30ユーロ未満は暗証番号なしでスイカのようにピッとかざすだけで支払いできてしまうため、20数ユーロずつ、スーパーで買い物されたようでした。
一方、クレジットカードの方も同じタイミングで停止手続きをしましたが、こちらは暗証番号がないと使えないので使用されずに済みました。
暗証番号を入れなくて済むのは楽で便利なのですが、こういう時に痛い目に合うのだな・・・と。小銭入れが7月に買ったばかりだったので、精神的に一番痛かったですが、それを含めても被害総額は2万円くらいだったのは不幸中の幸いだったかな、と思います
被害額が甚大ではないので、保険請求手続きにかける労力の方がもったいないのですが、今後また遭ってしまった時のための勉強とスリ被害を関係当局に把握しておいて貰うために、後日、近所の警察署に被害届を出しに行って来ました。
カードの停止などは簡単でしたが、警察署が一番面倒でした・・・。
まず、警察署内に英語を話せる人がほぼおらず、「僕ウクライナ人だからウクライナ語なら話せるけど話せる？」と言われる始末・・・
それでも、しばらく待つと英語が少しならできるという人が見つかり、被害届を出したい旨を理解してもらい対応してもらいました。
身分証明書（パスポート）を見せて、申請用紙を貰ったのですが、申請用紙は中国語でした・・・
日本のパスポートだったのに・・・。日本人も中国人も一緒だと思っているのか、日本語と中国語の区別がつかなかったのか、たまたま中国語しか置いていなかったか分かりませんが、日本にいる外国の方が「外国人」と言って一括りにされるのが嫌、という気持ちがちょっと分かりました
中国語でも何となく予測はできますが、分からない部分もあるので、在仏日本大使館のHPにある日本語訳付きの被害届作成書を参考にしながら記載しました。で、これを担当の方に渡して、その後この内容を元に担当者が作ったサイン入りの書類をもらって無事終了。所要時間1時間ちょっとと、フランスの役所にしては早い対応だったような気がします。
（帰ってから日本語訳付きの被害届作成書を印刷し、家に常備しておくことにしました
）
ただ、他の方の経験談などをネット検索すると、どうやら普通は書類を元に、口頭での確認があり書類の受取にもサインを求められたりするようですが、英語が話せる人がいなかったせいかそこらへんをざっくり省かれていたようで、貰った書類が本当にちゃんとしたものなのか少々不安・・・。（よくよく見ると、スられた場所は18区のはずなのに17区と書かれていたり、随分適当でした）観光地に近い警察署の方がこういうことに慣れていて良かったのかな、とちょっと思います。
ちなみに、私が書類を渡して待っている間にも、中国人観光客が何かを取られたとやってきていました。彼らはパスポートも盗まれてしまったらしく、そう伝えたら大使館でパスポートを発行してもらってから警察に来るように言われていました。ただ、パスポートの写真ならあると言って見せたら対応してもらえていたので、身分証明書は写真とかコピーでも大丈夫なようです。
パリに来て10か月。これまで何事もなく過ごしてきて油断していたところ、気を引き締め直す良いきっかけになりました。モンマルトル界隈は治安が悪いことで有名なので、一人では行かないようにしていたのですが、複数人でいて会話に夢中になってしまうのもこれまた危険なのだな、と反省。特に夜のモンマルトル界隈（ムーランルージュとかある辺り）を初めて歩いたのですが、明らかに危なそうな雰囲気が漂っていたので今後は暗くなってからは近づくまいと思ってます。
