あることが大詰めを迎えようとしている。
その日が近づいてくる気配を感じるけれど
反転するタイミングを静かに見極めたい、
そんな日。

選んだのは、フランキンセンス。
個人的に凄く"まんなか"を感じる香りだ。

樹脂からつくられるそれは
何も力を入れることなく、単純にそこに存在し
白黒つけずにあるがままの事実をただ眺めることをサポートしてくれる。

聖書に何度も登場し、三賢者の贈り物としても名前があがるのは
根源的に"中心"を維持するのが難しいからではないだろうか。

何かを見極めるとき、そこには"判断する"という行為が伴うことが多いのではと思うのだけど
なるべく偏らないように材料を集め
"ここだ"というポイントを掴むには
自分が中立であることが何より必要となる。

そんな日に選んだのは白いトップス。
なるべく自分が風景になるような、
空の雲にも馴染むようなワッフル生地。

今はただ中立に浮かんでおく。
それがどれだけ難しいことか、
知っているからこそ
今この瞬間を味わえるから。