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 米ペンシルベニア州の集会で13日、トランプ前大統領が銃撃された事件を受け、各国首脳からは政治的な暴力に対する非難が相次いだ。

 岸田首相は14日、「民主主義に挑戦する暴力には 毅然(きぜん) と立ち向かわなければならない。トランプ氏の一刻も早い回復を祈っている」と表明した。自身のX(旧ツイッター)に英語と日本語で投稿した。

 英国のスターマー首相は「衝撃的な光景に驚がくしている。どのような形の政治的暴力も我々の社会に入る余地はない」とXに投稿。フランスのマクロン大統領もXに「我々の民主主義にとって悲劇だ」と書き込み、ドイツのショルツ首相もXで「このような暴力行為は民主主義を脅かす」と強い危機感を示した。

6月に男に殴打されたデンマークのメッテ・フレデリクセン首相は声明で「政治的暴力は全く受け入れられない」と強調した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はXで「暴力が勝利することはあってはならない」と訴えた。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、インドのナレンドラ・モディ首相も銃撃を批判した。

 中国外務省報道官は 習近平(シージンピン) 国家主席がトランプ氏に、見舞いの意向を表明したと明らかにした。ロシア外務省報道官はSNSで、米国はウクライナ支援ではなく「米国内の法と秩序を守るため、警察や他の機関に資金を充てた方がよいのではないか」と皮肉った。