人々は「週15時間労働」になるという100年前の予想はなぜ外れたか…
「クソどうでもいい仕事」という病
高収入で社会的承認を得ている人々の仕事が、
実は穴を掘っては埋めるような無意味な仕事だった……?
彼らは自分が意味のない仕事をやっていることに気づき、
苦しんでいるが、社会ではムダで無意味な仕事が増殖している——。
人類学者のデヴィッド・グレーバーが
『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』で論じた
「クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)」は、
日本でも大きな反響を呼びました。
「ブルシット・ジョブ」とは何か?
どのように「発見」されたのか?
『ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか』
著者の酒井隆史さんが紹介します。
↓
1930年、ジョン・メイナード・ケインズは、
20世紀末までに、イギリスやアメリカのような国々では、
テクノロジーの進歩によって週15時間労働が達成されるだろう、
と予測した。
かれが正しかったと考えるには十分な根拠がある。
テクノロジーの観点からすれば、これは完全に達成可能なのだから。
ところが、にもかかわらず、その達成は起こらなかった。
かわりに、テクノロジーはむしろ、
わたしたちすべてをよりいっそう働かせるための方法を
考案するために活用されてきたのだ。
この目標のために、
実質的に無意味な仕事がつくりだされねばならなかった(BSJ3)。
【コメント】
そもそも
「資本主義が間違っている」
からなのです。(あるいは貨幣経済)
「お金」が無いと「食べ物」が手に入らない
という「仕組み」が間違っているのです。
「お金」を手に入れるために
人々は「クソどうでもいい仕事」を
しなければならないのです。
単純なことです。
ケインズを持ち出すまでもありません。
【追記】
もしも未来永劫、食べ物がタダで手に入ったら
人々は「クソどうでもいい仕事」をしません。
「楽しい仕事」だけをしていればいいのです。
【追記2】
ちなみに、私は30年程前には、おおむね「週15時間労働」でした。
自営業で、年収一千万以上でした。(自慢高慢馬鹿の内)
【追記3】
縄文時代以前には、食べ物は「金がなくても」手に入りました。
「獲物」は「仕事をしていない人」にも分け与えられたからです。