米クラウド最大手のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、
ユーザー独自の画像認識人工知能(AI)を開発するサービス
「Amazon Rekognition(レコグニション)カスタムラベル」を
12月3日から一般提供すると発表した。
ユーザーは自前の教師データを少量用意することで、
独自の画像認識AIを開発できるという。
独自の画像認識AIとは、例えば
「工場の通い箱(搬送用の箱)の中を撮影した画像から
特定の機械部品を検出して名称を出力する」といったものだ。
従来はこうした独自の画像認識AIを開発するには、
大量の教師データやAIの専門知識を持つ技術者が必要とされ、
時間とコストがかかった。
「Rekognitionカスタムラベル」を使うと、
ユーザーはAIの専門知識を必要とせず、
検出したい機械部品ごとにそれが写った画像を10個ほど用意して
名称のタグ付けなどをするだけで、独自の画像認識AIを開発できる。
「Rekognitionカスタムラベル」は、
AWSが「Amazon Rekognition」として提供する汎用的な画像認識AIに対して
ユーザーが追加学習できるようにしたサービスといえる。
同様の画像認識AIサービスとしては
米マイクロソフトの「Custom Vision(カスタムビジョン)」や
米グーグルの「Cloud AutoML Vision(クラウドオートエムエルビジョン)」がある。
いずれも教師データが少量で済むうえにAIの専門知識が不要で、AI開発のハードルが低い。
クラウド最大手のAWSもサービス提供を始めたことで、画像認識AIの活用が加速しそうだ。