カナダのディーウエーブシステムズD-Wave Systems)は2019年9月24日(米国時間)、
量子アニーリング方式の量子コンピューターの次世代機の名称が
Advantage(アドバンテージ)」になり、
米ロスアラモス国立研究所が第1号顧客になると発表した。
 

D-Waveの量子プロセッサー

D-Waveは5000量子ビットを搭載する予定のAdvantageを20年半ばに出荷する計画。
ロスアラモス国立研究所は15年にD-Waveの量子コンピューター「D-Wave 2X」を導入し、
19年5月には現時点の最新版であり量子ビットを2000個搭載する
D-Wave 2000Q」にアップグレードしている。
 
ロスアラモス国立研究所はD-Waveの量子コンピューターを3世代続けて利用することになる。
既にD-Waveの量子コンピューター上で動く60種類のアプリケーションを開発済みだという。
 
 
D-WaveはAdvantageで量子ビット間の結合形態(トポロジー)を大幅に変更し、
量子ビットが他の量子ビットと結合する数を現在の6個から15個に増やす計画だ。
 
Advantageは量子ビット間の結合数が増えることで、
より規模の大きな組み合わせ最適化問題を、
より少ない量子ビットの数で解けるようになる。
 
D-WaveはAdvantageのクラウドサービスも提供する予定だ。