■離れた家族に避難を呼びかける「逃げなきゃコール」
 
2019年春に始まった高齢者避難支援の仕組み
避難指示が出てもなかなか自分では避難の必要性に気付かない、避難の決断ができない
といったケースでも確実に避難してもらうためのもの。
 
まず「避難が必要な人の家族」にメールで避難情報を知らせ、
家族から本人に」避難を促す電話をかけてもらうという流れ。

 

NHKニュース防災」「Yahoo! 災害情報」「au 登録エリア災害・避難情報メール」の
いずれかのアプリをインストールして、実家などの場所を登録しておけば利用できる。
 
■電話がつながらない状況でも安否を確認できる「災害用伝言板」
 
地震などの大規模な災害が発生した場合、
被災した家族と連絡が取りにくくなることもある。
このような場合に活用できる連絡手段が「災害用伝言板」だ。
 
ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルには、災害発生時のみ運用される
災害用伝言板」「災害用音声お届けサービス」というサービスがある。
情報は相互に共有されているので、
異なるキャリアを使っている場合でも安否情報を確認できる。
 
文字で安否情報を残せる「災害用伝言板」はアプリ不要で利用でき、
災害時には各キャリアの公式サイトのトップページに大きく表示される。
 
声で伝えられる「災害用音声お届けサービス」には、
各キャリアのスマートフォンにプリインストールされている災害対策アプリ
(例:NTTドコモなら「災害用キット」)からアクセスできる。
 
■MVNOユーザーでも災害用伝言板を使える方法
 
MVNOを使っている場合も、災害用伝言板と同等のサービスを利用できる方法がある。
NTT東日本・西日本が提供する「災害用伝言板(web171)」というサービスで、
伝言を残すことも確認することもできる。
各キャリアの災害用伝言板と連動している点はこちらも同様だ。
 
■災害発生時の情報収集はどうする?
 
災害発生時にはSNSなどでデマが広まる可能性があり
正しい情報を得られる手段を知っておく重要性は増す。
 
インターネットでの情報収集であれば
自治体や公的機関の公式サイトに掲載されている一次情報が確実だろう。
Yahoo!天気・災害の「災害が起きた時の情報源」というページには、
公的機関や通信会社などの公式SNSアカウントのリンク集がある。
 
また、通信環境があまり良くない場合、
ワンセグやFMラジオの機能が搭載されているスマートフォンなら
テレビやラジオからの情報入手を試してみるのも手だ。
 
■災害発生時の無料Wi-Fi
 
連絡や情報収集など、災害時こそインターネット環境が必要な場面は少なくない。
docomo Wi-Fi、au Wi-Fi SPOT、ソフトバンクWi-Fiスポットなど、
公衆無線LANサービスを提供している各社は、
災害時に各社共通のSSID「00000JAPAN」で
WI-Fiスポットを無料開放する取り組みを行っている。
 
■持っておきたいスマホ関連の災害対策グッズ
 
このように災害時にも役立つスマートフォンだが、数日間は充電ができない可能性もある。
日常利用もできるモバイルバッテリーがあると安心だ。
自宅や車に常備しておくなら、「Anker PowerHouse」のようなポータブル電源があれば
スマートフォンの充電以外にも活用できる。
 
災害時の情報源として役立つラジオに、手回し式の充電器が付いているものもある。
但し、昨今のスマートフォンの充電にはそれなりの時間と労力がかかるので、
別途モバイルバッテリーを持っておいたほうが無難だろう。
 
また、スマートフォンのワンセグ・フルセグ機能を使う場合、
現行機種の大半は、付属のアンテナケーブルをイヤホンジャックに接続する必要がある。
サードパーティー製のものでは、さらに受信感度を高めるロッドアンテナ付きのタイプもある。