意識とはなにか?【第一章】
『物理世界』と『感覚世界』
京都大学情報学研究科 小林茂夫氏曰く
「体の外にはふたつの世界がある」
『物理世界』と『感覚世界』だ!
【物理世界】Physics reality
ノーベル物理学賞を1965年に受賞した朝永振一郎は,
物理学の世界では
色とか,暖かさとか,冷たさとか,音とか,そういうものはなんにもない.
色というのは電磁波の振動数,
音というのは空気波の振動数,
温度というのは原子や分子の運動エネルギーだ。
岩波新書『物理学とは何だろうか』(1979)より
【感覚世界】virtual reality
一方,人がふだん見聞きしている世界は,『物理世界』とはまったく異なります
体の外には,色や音,甘さやからさ,におい,暑さ・寒さ,などがある世界があり
その世界を五感でとらえていると私たちは思っています
自分自身の感覚でとらえている世界なので
その世界を『感覚世界』と呼ぶことにします。
コロナ社 『脳が作る感覚世界』(2006)より
ん~ 残念!!\(-_-;)波田陽区か!
『感覚世界』は体の外ではなく、体の内(脳)にあるんです!
つまり、外界(物理世界)からの刺激(情報)によって
脳内に再構築された仮想現実なのです。
仮想現実(VR)と言うと、「ゲーム」や「SF」の印象しかありません。
したがって、ここでは混乱を防ぐため、仮想現実を
「脳内現実」(新語)または「脳内世界」(新語)と呼ぶことにします。
「脳内現実」の反対語は、ほんらい物理現実ですが「リアル現実」(新語)を使います。
「脳内世界」の反対語は、ほんらい物理世界ですが「リアル世界」(新語)を使います。
追記
「リアル現実」とは妙なコトバだと思います。現実は英語でrealityですから…
まあ”本当の本物”みたいな”本当の現実”といったニュアンスで捉えてください。