花粉症がある方はこの時期本当にツラいですよね。
花粉症の時期になるといつも以上に肩が凝ると思ったことありませんか?
慢性的な肩こりの方で花粉症がある方はいつも以上に背中や肩甲骨周りがガチガチに固まっています。
なぜ普段よりも花粉症の時期になると肩こりが辛くなるのかは大きく3つの行為が関係しています。
1、くしゃみ
2、鼻をかむ
3、鼻づまりによる苦しい呼吸
この3つに共通するのは首と胸に力が入ってしまうということです。
1、くしゃみ
くしゃみでは勢いよく息を吸い込み、そして勢いよく息を吐き出します。
これが一日数回なら問題ないですが花粉症によって一日に何回もくしゃみをすると首回りや胸にも負担がかかり、酷い場合だと筋肉だけでなく肋骨が疲労骨折をすることもあります。
2、鼻をかむ
鼻をかむという動作もくしゃみ同様、鼻をかむために息を吸って、出すために鼻から空気を出す行為を行います。
この鼻をかむ動作も肋骨周りの胸部に負担がかかり、一日に何回も何回も繰り返すことで首回りも緊張してきます。
特に緊張が強くなるのが「胸鎖乳突筋」という筋肉です。
通常の無意識の呼吸よりもさらに空気を吸うと首の左右に浮き上がる筋肉がこの胸鎖乳突筋です。
つまり、胸鎖乳突筋という筋肉は呼吸の際に働いてくれている筋肉です。
なので、花粉症で鼻をかむことが多いとこの胸鎖乳突筋が、いつも以上に働くことにより疲れやすくなりその結果、固さやコリに繋がってきます。
この筋肉は非常に重要な筋肉で、首が頭の重さで前にいかないように姿勢を保つ役割を担っています。
胸鎖乳突筋が凝り固まると首の動きが悪くなり肩こりしやすくなりますし、凝り固まって縮みこんでしまうと、首が前に出てしまいいわゆる「ストレートネック」の状態になってしまうのです。
花粉症で肩こりの方の必須の治療部位と言っても過言ではないです。
3、鼻づまりによる過度の呼吸
花粉症によって鼻づまりをしていると、通常の呼吸よりもさらに強い呼吸が必要で、また普段よりも呼吸の回数も増えてしまいます。
そうすると先ほども出てきた胸鎖乳突筋に負担がかかって、ストレートネックの状態になって姿勢が悪くなり肩こりが強くなったり、肩甲骨周りの筋肉も凝ってきてしまいます。
この3つの行為のどれも共通しているのは、息を過度に吸ったり吐いたりしていることに気が付くと思います。
つまり、いつも以上に呼吸が強く、いつも以上に呼吸の回数が多いということです。
先ほどは「胸鎖乳突筋」を挙げましたが、それ以外に負担がかかりやすい所として首のところでは肩こりの代表的な場所ともいえる「斜角筋」、また、呼吸をするときは胸式呼吸が基本なので肋骨周りが凝りやすくなります。
花粉症によって凝りやすい部位とセルフストレッチ
1、斜角筋
斜角筋は組体操の3人でやる扇の左右の人の役割みたいに、真ん中の人が真っ直ぐバランスを保てるように、斜角筋はその左右の人のように真ん中の人である首を支えています。
つまり首の支柱の役割を斜角筋が担っているのです。
慢性的に肩こりの方はほとんど言ってこの斜角筋が固いことが多いです。
なぜ固くなってしまうかというと、首の支柱の役割を果たしているので首が前に出ている姿勢、「ストレートネック」の状態や猫背になっていると首が前に出てしまうので、何とか首が前にいかないようにと頑張ってくれているのがこの斜角筋です。
なので、姿勢が悪いとどうしても斜角筋が頑張りすぎて凝り固まってしまうのです。
斜角筋に負担をかけないようにするには、やはり姿勢に気を付けることが大切です!!
斜角筋のストレッチ
1、伸ばしたい側の鎖骨の真ん中より少し内側の上を押さえます。
2、そのまま抑えた側と反対側に頭を倒して20~30秒キープします。
3、今度は反対側に倒したらそこから少し後ろに倒したままで同じように20~30秒キープします。
4、2・3のストレッチともに一日2~3回行ってください。
2、横隔膜や肋骨周りの筋肉
勢いよく息を吸ったり吐いたりすることで呼吸筋である横隔膜や肋骨周りの筋肉も疲れやすくなり、その影響で肩甲骨周りが凝りやすくなります。
また、お仕事がデスクワークの方は普段から猫背の姿勢の方が非常に多いです。
そういった姿勢不良の方は猫背になっている影響で、元々肋骨周りや横隔膜が固い人が非常に多く、うまく胸式呼吸ができておらず、そうすると実は酸素もうまく吸えていません。
身体に酸素が足りていないと疲労物質が溜まりやすくなり体が疲れたり、身体の循環がうまくいかないので血流やリンパの流れが悪くなることで筋肉も固くなってしまいます。
さらに、意外ですが横隔膜や肋骨周りの筋肉は首の動きや首・肩周りにも影響を及ぼすことがあり、その影響によって首・肩周りの筋肉の硬さを作ったり首の動きを悪くしていることがあります。
内臓に関しても横隔膜は様々な内臓と密接な関係にあるので、横隔膜が正常に働いていなかったり横隔膜に固さがあると内臓にも影響を及ぼしてしまうのです。
横隔膜のストレッチ
1、うつ伏せになり脚は肩幅に開き手は胸の横に置きます。
2、息を吐きながら上半身を起こします。この時、お腹を凹ませて息を押し出すように吐くとより効果的です!
3、息を吐き切ったら上半身を起こした状態のまま、今度は鼻で息を吸ってお腹を膨らましたら、また息を吐いていきます。2と3で1セットとしてこれを3回繰り返します。
斜角筋もそうですが横隔膜がしっかりストレッチされてほぐれ、横隔膜が正常に働くようになると
・姿勢がよくなる
・深く呼吸が出来るようになり睡眠がしっかりとれる
・首・肩周りがほぐれる
・骨盤の動きもよくなる
など様々な効果があります。
花粉症の方は特に効果的なので、ぜひ継続して行ってみて下さい!
足立区梅島
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