初めてお越しの方は ⇒ 自己紹介とメニューのページをごらんください

 

 

父方のお墓まいりは、

春と秋の、年2回です。

 

 

若いあいだは、ずっと不義理をしていましたが、

最近は、私も参加するようになりました。

 

 

5年半前、父が病気で、声帯を取って、

声が出せないので、不測の事態に備えて、

付き添い係を任命されたのです。

 

 

いつもね、心のどこかが、緊張します。

ずっと不義理をしていた私が、

唐突に現れたことで、なにか、

みんなの中に、うまくいえないけど、

なにか引っかかりが、ないかと思って。

 

 

来れば来れるんじゃんよ。

 

 

そう言われそうな気がして。

 

 

でもね、行ってみると、

そんな引っかかりは一切ないのです。

 

 

この集まりにおいて、私は、

いくつになっても、最若手です。

 

 

オガワ家の歴史について、

なーーんにも知らない私に、

 

 

叔父たちは、マシンガンのように、

あらゆる情報を浴びせかけてきます。

 

 

この日の主な話題は、これでした。

 

 

 

 

時事漫画家だった祖父の、原画展が、

今、さいたまで開催されているのです。

 

 

私の記憶にある祖父は、

なんだろう、近寄りづらい人でした。

 

 

オガワ家の面々はすごくひらけていて、

あけすけで、オープンで、(みんな同じ意味)

 

 

わりとずけずけ、入ってくる人たちなのですね。

 

 

私の母なんかは、その感じに馴染めず、

今もオガワ家とは距離を置いているのですが、

 

 

私も、そんな母を見ていて、

この人たちに心を許しちゃいけないみたいに、

ちっちゃい頃から、思っていました。

 

 

彼の妻(つまり私の祖母)は、

父が10歳の頃に亡くなっていて、

名前を「静子」さんといいました。

 

 

 

 

そう。

「小川静子」さんなの。

 

 

私が心を開こうが、そうでなかろうが、

ここに、私のルーツがあるのです。

 

 

そんな祖父が、写真のなかった時代に、

新聞社に所属して、時事ネタの挿絵や漫画を、

もりもりと書いていたことを知らされたのは、

ごくごく最近のことです。

 

 

 

 

新型戦闘機がアメリカで試験飛行!

なんてことになると、祖父に仕事の依頼が来ます。

 

 

でもね、アメリカになんて、

観に行けないでしょう。

 

 

祖父はその形や色、エンジンの形などを、

取材相手から聞き取って、

推測して描いてたんだって。

 

 

国内で現場取材なんてことになるとね、

なんと、ハトを飛ばして、

原稿をやりとりしていたそうです。

 

 

ハトって、郵便を超える、

通信手段だったそうです。

 

 

……ハトがすごい話はこちらに譲るとして。

https://www.tbsradio.jp/334496

 

 

とにかく、私はこうして、

45歳になってやっと、

祖父と再会しつつあります。

 

 

あわてて、すべてを調べあげるのではなく、

ゆっくり、いこうと思います。

 

 

人と人は、いつだって出会える。

そんなことを思う、今日このごろなのでした。

 

 

 

 

----------------------------------

 

ご意見・ご要望があればお気軽にお知らせください。

<お問い合わせフォームはこちら>

 

 

チューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジ

・現在ご提供中のメニュー

・これまでの作品

・小川志津子のプロフィール

・お客様の声 はすべてこちらへどうぞ

チューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジ