今日の会は普通より開演が30分早いのです。
乗換駅で乗り換えたのですが、途中で気が付きました。「えっ、新宿駅」咄嗟に飛び降りました。
今日は新宿駅は通らない筈。でも間違った電車に乗ったのだから路線変更するしかない。
うっかり間違えたのは、余りにも新橋演舞場に通ったからです。
結局回り道をして、半蔵門に着きました。これもワンピースロスかな?
国立劇場に入って最初にすることは、プログラムを見ること。
右近さんの出演は? 後見でお出になります。
一、矢車三番叟
三番叟 中 村 鷹之資
千 歳 尾 上 松 緑
後 見 澤 村 國 矢
後 見 市 川 蔦之助
やはり踊りの名手だった富十郎さんの血を引いて素晴らしい踊りでした。
踊りが大きい。お父さんと過ごしたのは10年程ということですが、血筋ですかね。
現在高校三年生ということですが、踊っている姿は青年に見えます。
藤間勘十郎さんが力を入れられる訳ですね。
一、上 羽根の禿 禿 渡 邊 愛 子
下 うかれ坊主 願人坊主 中 村 鷹之資
後 見 澤 村 國 矢
後 見 市 川 蔦之助
一、越後獅子
角兵衛獅子 渡 邊 愛 子
後 見 市 川 蔦之助
渡邊愛子さんは越後獅子の方が合っているように思う。
これまでの後見は黒の紋付に袴でした。
一、春興鏡獅子 小姓弥生 後に獅子の精 中 村 鷹之資
胡蝶の精 中 村 梅 丸
胡蝶の精 渡 邊 愛 子
後 見 澤 村 國 矢
後 見 市 川 蔦之助
老女 飛鳥井 尾 上 梅之助
局 吉野 尾 上 菊三呂
用人 関口十太夫 市 川 新十郎
家老 渋井五左衛門 嵐 橘三郎
後 見 尾 上 右 近
後見は長唄囃子連中と同じく裃姿です。後見は頭を鬘をつけてました。
踊り初めに小姓 弥生 中村鷹之資の帯締めの右側が外れてしまった。
正面を向いて踊っているし、離れた後ろで横向きになっている後見の右近さんは気が付き難い。
流石右近さん、鷹之資さんがぐるっと廻った時、素早く気が付いた。
ひざ詰めで真後ろについて横向きで、素早く後から手を入れ帯締めを難なく挟んだ。
後見はもし踊り手にトラブルが起きた時、代わりに踊ると聞かされています。
踊りを熟知してないと出来ない。流派によって踊りが違います。
それで昨日、後見の方もお稽古があったのですね。
胡蝶の精で踊った梅丸さんお綺麗ですね。眼のお化粧愛子さんと違いました。
歌舞伎に習って梅丸さんはご自分でされたのかしら。
梅丸さん、歌舞伎より踊りの方が大人っぽいです。
瞬き全くしないで、大きな目が綺麗です。
愛子さんも上手い踊り手ですが、梅丸さんと一緒だと比較されてしまいます。
私は鷹之資さんの踊りを拝見しながら、右近さんの後見をがん見してしまった。
三人の後見さん、普段あーいう鬘つけたの見たことないのですが、きりっとして
とても恰好良く素敵でした。
その他の後見の方は、藤間涼太朗さん、中村富二朗さん、中村富彦さんでした。
清元連中の三味線で清元昂洋さんがお出になっておられました。
今日の舞踊の会、とても品が良くスケールの大きい爽やかな踊りの会でした。
今日もNHKの葛西さんお見かけしました。評論家の方もお見かけしました。
ここからは少し脱線します。
それにしても右近さんお忙しいですね。
昨日の感動の千穐楽後に今日の為のお稽古をされたようですね。
そして30日は金沢で三響會がありますね。
12月3日は〇〇の会だし、12月9日は春秋座の舞踊公演です。その後朗読劇があります。
1月は国立劇場ですし、2月は襲名が控えてますね。
どうぞお体をご自愛下さい。
今日の着物は小紋ですが、白地に古典柄でしたので帯は格を上げて袋帯にしました。