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生徒の満足度90%超!
大学受験の予備校で、現代文の指導をしているaikoです。

「大学の、その先」を考えた教育を提案します。

 
はじめましての方はこちらもどうぞ。
リブログ、大歓迎です。
 
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我が家の息子は 3歳の頃に
対義語ブームが来ました。


「ぼくは、大きい。妹ちゃんは、小さい細かい。」
など 突然言い出していました。


そうすると、
「あれ?小さいと細かいの違いって・・・?」と 私も気になる。

幼児には
「そういう時に、その表現は使わないよねー」という経験則は通じないので
厳密に説明せねばならず、
私も勉強になります。

*「細かい」は「一つ一つが小さいこと」なので、複数のものの集合体を説明する際に使う。意味が複数あるため、文脈でかなり意味が異なります。




それに加え。

例えば『ぼくはあるいた まっすぐまっすぐ』という絵本を前にして、
「ぼくはあるいた 横へ横へ」と
言っていたり。



この場合、解釈的には 「横へ」で正しい。
この絵本の主人公は 
「おばあちゃんの家に向けて 前進」しているので。
「横へ」以外だと「後ろへ」かな?

でもこの場合の「まっすぐ」の対義語は
「曲がりくねる」などなはずで。


言葉のレベルで考えるか
解釈のレベルで考えるか。

日常会話レベルだと 難しいです!



コロナ前の、国語塾。
授業だと準備しているけど、
日常会話は 瞬発力が問われるから 大変。



これ、受験国語の問題という話では
たいてい「語義のレベル」では問われません。



かつて学習院女子大の問題で

「国家構造は 遠心的・拡散的であり」という文の「拡散的」に傍線が引かれ

「対比の意味で用いられている語を抜き出せ」という設問が出題されました。



次の行に
「求心的で統合的な祭儀」という表現があり
たいていの学生は この「統合的」を抜きます。


語義のレベルでは
「拡散的」と「統合的」は 対です。

でも文脈を考えた場合、
拡散的は国家構造の話で
統合的は祭儀の話。

対になりません。

国家構造レベルの語を 
抜き出す必要があるのです。







この、
「対になる言葉を抜き出さねばならないのに、言葉同士が対になっていない」というのは
よくあることです。

抜き出し式に限らず
記述式で 対比をまとめる問題でも
このミスは 起こります。

ぜひ、語義のレベルに留まらず、
「何と何が 対になっているのか」を
内容のレベルでも考えるようにしてください。



♡♡♡


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