そのころ妖精界では、昼過ぎになっても帰ってこないコロッコを心配して、ミヤ母さんが家中を探し回っていた。

「コロッコ、いるなら返事をしてちょうだいな。寝ているの? コロッコ、コロッコ!」おーい

コロッコの部屋に入ってみると、机の上にはメモが置いてあった。メモ☆


~ミヤ母さんへ~

私は今、お母さんのために花を摘みに出かけているの。ハクじいさんが、私が探検を楽しみながらお母さんにプレゼントを持って帰れる場所を見つけて地図をくれたの。すごいでしょ!

お母さんにはお話中みたいだったから何も言わなかったけど、安心してね。

お母さんのためにたくさん花を摘んでくるから楽しみにしてて!!

じゃあ行ってきます!

※お昼過ぎには帰れると思うよ               ~コロッコより~


(そんな・・・。でももうお昼じゃない。コロッコに何かあったらどうしましょう・・・。

ハクじいさん、ハクじいさんはどこかしら!)

ミヤ母さんは、コロッコに仕事を頼んでも何をしてもコロッコのことをとても愛しています。 すぐにハクじいさんを探しました。

  ハクじいさんはお店でお買い物中でした。買い物

「ハクじいさん、ミヤです。朝方コロッコが家を出たきり帰って来ないのですが、コロッコはどこのお花畑に向かったのですか? 何かあったら心配です・・・。

教えてください!」

「お~これはこれはミヤさん。こんにちは。 今日もいい天気ですなぁ。

コロッコのことでしたな。あの子は今『秘密の花畑』を探検しに行っておる。 地図を持たせたから大丈夫じゃ。

いざとなったらわしの所へ来てくだされ。

それとも今知りたいかね?」おじいちゃん

「ええ、もちろん今知りたいですわ。コロッコはどこにいるんでしょう?」え


一目でミヤ母さんが不安なことが理解できる。本当に、本当に心配なのでしょう。

ハクじいさんが家まで帰ることを告げると、たちまちものすごいスピードでハクじいさんを乗せて飛んでいきました。蝶

 みっちゃんは自分の部屋のドアを閉めて、ベッドに横になりました。ベッド

どっと疲れがでてきます。

すぐに眠りにつきました。ぐぅぐぅむにゃむにゃ♪


  野原を越えると、その林はすぐ目の前まで来ていた。妖精界では味わったことのないワクワク感や、(探検しよう)という興奮がすべて体全体に広がっていった。


  その林は一種類の木だけで埋め尽くされ、地面には不気味なきのこきのこやへんてこな花ラフレシアが咲いている。

木にはツタがからみついて、そこから水がつたって木の根まで流れている。

けれど、やっぱり生き物らしき姿は見当たらなかった。

  ゆっくりと目を凝らしながら、じりじり、じりじりと歩いていった。

辺りには、自分が枝を折ったり歩いているときの音しか聞こえず、私の興奮を高まらせていた。


  林に入ってから15分ほどたったとき、ふと何か物音がしたような気がした。音

さっと後ろを振り向いてみるものの、そこには何も・・・・・・いない

(風が木をゆらしたのかな?  いや、でもなんで後ろのほうからしかしなかったんだろう・・・。何なの??

チョット怖いけど・・・・・・・・・おもしろそうワクワク

好奇心旺盛な私は、自分の気配を消すように、ゆっくり、こそこそと、忍者のように音を立てずに歩いた。

  しかしもうそのような音はしない。

よく考えてみると、風も一度として吹いてこない。

(絶対何かいるような気がするんだけどなぁ・・・。  何なの? 何なのよぉ~!!)



  こんな思いでずっと歩いていると、突然道が開けた。

周りには木が一本もなくなっていて、地面は土がむき出しになっている。

その場所だけがまったく緑のない世界だったのだ。

そしてその真ん中には穴がぽっかり空いていて、澄んだ水が入っていた。森

  そっ~と近づき覗いてみると、やはり魚一匹見あたらない。

でも、今まで見たことのないような綺麗な水に太陽が反射している様は、まるでそこだけが別世界のようで、

静かな心地よい気持ちになった。

(なんて綺麗な湖・・・。こんな湖の周りにある林が、何でここまで不気味で死んでいるようなのか不思議だわ。)


  湖に見とれていた私は、ふと後ろを向いた。  何かがいるような気がしたのだ。

「だれ?いるんでしょう。  怖がらなくてもいいから出て来てちょうだい。  なにもしないわ。

私は妖精界から来たコロッコというの。いろいろ話したいことがあるわ。 一人じゃ寂しいの・・・。」

  するとどこからか、深く悲しみを帯びた声がゆっくりと話し出した。

 「おまえ・・・おまえは・・・・・ア~~~!!

何も考えられないまま、コロッコの体はフワ~と宙に浮いた。ジャンプ小

そこから私の意識は遠ざかり、そして真っ白になった。