死んだフリの続き-欲望の解放とプロセスコーチング- | ワタシ的コーチングのどうでもいい話

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コーチングっていったい何するの?コーチングすると何が起こるの?のほんの一例。

自分のコーチにプロセスコーチングをリクエストしたら、迷宮で死んでいるつもりが、実は、死んだフリだった・・・ことが明らかになりました(/ω\)

プロセスコーチングは、CTIのコ・アクティブコーチングの3つの礎の中で、この瞬間を味わい尽くすコーチングです。今、まさに自分に起きていることを、良し悪しの判断を手放して、すべて味わい尽くす。迷い、妬み、怒り、不安・・・すべての感情や感覚が、ご馳走になります。

つい先週末、このコースの研修の初日、さらに学びを深める目的で自分のコーチにもセッションをリクエストしたのです。

プロセスコーチングは感情や体感にアクセスするコーチング。研修中に感情が揺れ動く参加者を横目に、まだ感情の動きが弱かった自分は、コーチのセッションによって涙するシーンを思い描いていました。ところが結末は予想外のところに・・・(笑)

今回のレポートは、かなり変態をさらしています・・・(///∇//)。こういう、「他人には理解じづらいかもしれない感覚」が、コーチンでは度々体感されます。

ご興味がありましたら、レポートをどうぞ♪

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

私は、コーチに、このひと月あまり、どん底にいると訴えました。このひと月、ふた月の間に起きた出来事、感じた苦しみ、疲弊。まるで死んでいるようだと。

コーチは切り出しました。

-その感覚を、いま、じっくり味わってもらえますか?

私は、暗い空の下、森の奥に隠された静かな沼地に、ひとり沈んでいました。

-沈む感じがします。沼の中に。
-では、もっともっと増幅してみましょうか。沼の温度はどんな感じですか?

私は、ぐっと全身を沼に沈めました。

-生暖かいです・・・けっこう、心地がいいです・・・

暗がりの沼地に、重力でゆっくりと沈む体。ついに全身が沈んで、頭からすべてが沼に飲み込まれていました。

-気持ちよく溺れています
-気持ちよく?
-そう。息ができなくてもがきつつ、その苦しさを味わっています。結構、気持ちがいいです。

私は泥の中でもがき、少しだけ息苦しさを感じつつ、まったく恐怖感はありませんでした。何の恐れもなく、味わう息苦しさ。コーチは、味わうための長い時間を、沈黙で待っていてくれました。

私は、なるに任せて、ひたすら感覚を味わいました。全身が解放されて、全身の感覚器から外部の刺激が伝わってくるのを感じていました。全身が身震いしていました。まさに、今、自分の内側と、自分の外側につながったすべての自分の世界を味わっている感覚がありました。ゾクゾクして体が痙攣していました。あらゆる感覚が研ぎ澄まされて、余すところなく味わおうとしている強い欲求を感じました。

これは、動物的な感性。

-あのぉ・・・。これって、ちょっとエロイです。

私は、少しだけためらって、コーチに告げました。

-エロイの?!

絶望感や死のイメージを伝えられていたコーチは、すっとんきょうな声を上げて驚いていました。

-エロイです。欲望が解放されていくのを感じます。

そう伝えながら、私は納得していました。

私は味わいたかった。味わっていた。死んだフリをしつつ、安全な場所で、自分の欲望のままに、起きていることをすべて味わいつくしたかった。それは苦難であり、苦痛ででもあるが、私とってはすべてが、味わい深い。悲劇や苦難を味わうのは、一見、不謹慎のようにも聞こえる。だから、私は、死んだフリをしていた。死んだフリをしていたら、放っておいてもらえるから。そうして、自分しかいない安全な沼地で、心行くまで欲望に従って味わっていたい。

聞いていたコーチは感嘆の声をあげていました。

-あなたの魅力とはその両極にあるものですね。つまり、エロスと愛です!

そもそも、それはつなっがっているんですけど、とコーチはつぶやいていました。

それでようやく私は腑に落ちたのです。私にとっての エロス≒愛 とは、全身全霊で味わうこと。それは、ただ味わいたいという、欲望につながっているもの。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

私は迷宮に入って、すごく心配した方がいるとすれば、申し訳なく思います。
しかしながら、死んだフリは非常に居心地がいいので、私はもうしばらく死んだフリを続けます(笑)

今は、感覚器がすべて解放されてしまい、日々味わいつくのに狂乱する感じです。起きていることがすべてご馳走です。

-Fin-