昔々の御話よ
一人の旅人がおりまして
何かをずっと探してる
旅人は何も持たぬ者
自分が誰かもわからない
覚えているのは一つだけ
自分は探さねばならぬこと
昔々の御話よ
一人の人形がおりまして
何かをずっと待っている
人形は何も満ちぬ者
棄てた願いは数知れず
棄てぬ願いは一つだけ
命を持って自由になること
昔々の御話よ
一人の女神がおりまして
何かをずっと眺めてる
女神は何もできぬ者
歯がゆい思いは数知れず
できることは一つだけ
全てをずっと見守ること
昔々の御伽噺
旅人は人形に出会いまして
人形は願いを話す
旅人は人形につき合うことに
人形は旅人と歩み出す
互いに仲は良くなくて
何時も喧嘩ばかりする
誰もわからぬこの旅路
辿り着く日は何があるのか
昔々の御伽噺
結末はとても残酷で
人形は人になりまして
旅人は人形になりました
初めて会ったあの日から
旅人は何かを思い出し
人形は欠片を集めてた
結末はとても残酷で
旅人は人形になりまして
人形は人になりました
記憶はとても残酷で
旅人は全て思い出し
人形は命を手に入れた
昔々の御話で
二人の旅人がおりまして
二人は何時も共にいた
何時も喧嘩ばかりして
だけど互いに仲が良い二人
共に広い世界へと
旅立つ願いを夢見てた
だけど話は残酷で
片割れは旅人を庇って消えた
残った旅人は神に祈る
自分はどうなってもいい
願う祈りはただ一つ
「いっしょにいたい」という願い
昔々の御伽噺ね
人になった人形がおりまして
人形になった旅人を抱きしめる
旅人は願いを叶え
人形も叶えたというのに
人になった人形は
人形になった旅人を怒鳴りつけ
言い聞かせるように話し始める
お前と歩み出す瞬間が
何ものにも代え難かったのだと
昔々の御話よ
一人の旅人がおりまして
一人の人形を抱えている
旅人は人形を愛し
抱え抱いて探し続ける
本当の夢を叶える方法を
昔々の御話よ
だけど誰しも抱く夢
どうか願いが叶うなら
二人一緒に……