トップガンとはアメリカ海軍の
エリート戦闘機パイロットの
上位1パーセントのパイロット達の
養成機関である
トムクルーズが演じ、戦闘機が華麗に
飛行するのが見もので
BGMの曲と共に
大ヒットした映画である
そしてここに競馬界でも
同じ名を持ち高性能な競走馬と
天才といわれたパイロットの
コンビが誕生したのである
とにかくこのコンビは
他を寄せ付けないほど
格好いい!!
まるで映画を観ているのかと
錯覚するほどのカッコよさである
デビューしてしばらくは脚部にソエが
見られたためにダート戦を使っていた
7戦目まではダートで2勝しか出来ず
春のクラッシックレースには
惜しくも間に合わなかった
そして脚部不安がなくなった芝レースの
2戦目に勝利して、残り1冠の
秋の菊花賞を目指せる状態になったのである
菊花賞へ出るために神戸新聞杯と
京都新聞杯を共に2着として
菊花賞の出走権利を獲得した
最後の1冠、菊花賞である
菊花賞では珍しく牝馬が参戦し
その牝馬「ダンスパートナー」が
オークスの優勝馬ということもあり
1番人気である
まだこの隠れた戦闘機とパイロットは
人気がない
私も当日、4コーナーのスタンド席で
この大いに盛り上がる場内のファンの
一人として観戦していた
京都競馬場が熱を帯びるのは
春の天皇賞と秋の菊花賞である
ファンファーレが鳴り響く
いよいよスタートである
そしてスタート、距離は3000m
1周と半周しなければならないのだ
このパイロットの腕の見せ所だろう
長距離は騎手の腕がものをいう
場内の興奮とは違って
静かに静かに先行していた
そして直線に入ってから
スロットル全開だ
ついて来るものはいない
ここで初めてこの馬の持つ
高性能の片鱗をみせたのだ
しかも
レコードタイムで優勝したのである
今までのレースがまるで
試走のようにおもえてきた
この戦闘機の名は
「マヤノトップガン」
天才パイロットは
「田原成貴騎手」
このコンビは最強である
次のレースに「有馬記念」を選んだ
今でいう3歳馬の身である
普通、1年早い出走とみられる
案の定、甘くみられて6番人気であった
しかしこの天才とトップガンは
スタートするなり先頭に立ち
2500mをものの見事に
逃げ切ったのである
しかもゴールした時に
十字を切って投げキッスの
パフォーマンスを演じたのである
この年は
「阪神・淡路大震災」
の起きた年でもあった
またこの両トップガンに
よく似合うから格好いいものである
翌年はG1の「宝塚記念」
を持ったままの楽勝であった
そしてこのコンビの凄いところは
勝利した戦法が「変幻自在」である
逃げて勝ったり、先行したり
はたまた追い込みで勝ってみたりと
まさしく華麗なる飛行というのか
ショウーを観ているようでもある
このような美しい人馬一体の
パフォーマンスはなかなか
観れるものではないと思う
まさに「トップガン」である