『夢追い人 高田賢三 追悼展』
令和3年1月9日(土)〜24日(日) イーグレひめじ地下1階
姫路市民プラザ市民ギャラリー特別展示室で開催されていました
高田賢三さんは姫路出身のファッションデザイナー
『KENZO』として世界中を虜にした素晴らしいデザイナーです
そして、私にとっては特別な存在。
1989年 姫路市政100年の記念として
姫路城三の丸広場に野外ステージを特設して 高田賢三氏のファッションショーが開催されました。
そのショーに行って、私は 『 自分を生きる 』 と決められたのです
その頃 28歳だった私は、体も心もぼろぼろ。 鬱に苦しんでいました。
そんな私に姉が、ショーのS席チケットを2枚プレゼントしてくれました。
自由に外に出ることを許されない環境でしたが、 隣の奥様のご協力で、
初めてのファッションショーに行くことが出来ました。
けれども、その時は、始まるまでドキドキ。
(ここで倒れたらどうしよう。
私が倒れたら、ここまで何年もかかって準備してこられた方々に大変なご迷惑をかけてしまう・・・。)と、
不安にいっぱいになりながら開始を待っていました。
夕暮れ時。
オープニングの時間になり お城をバックに天に向かって何本もの光が立ち上がり、
弾むリズムの楽しい音楽
そして、ランウェイの向こうに美しいモデルさんが登場
そのモデルさんの笑顔を見た瞬間、 脳がピキーンとなって 私の中に言葉が湧き上がって来ました。
「 泣いて暮らしても一生! 笑って暮らしても一生! だったら笑って暮らさなければもったいない! 」
「 私は、あの笑顔の人になる! 自分の人生を自分で生きている! あの輝く笑顔の人になる! 」
「 私は、私の命を生きる! 」
一瞬で、不安は消え、魅せられ、 私の脳を変える程、 美しいモデルさんの笑顔は、光に溢れ輝いていました
このショーに出るために、選ばれるために、大変な努力を重ねていらしたに違いないモデルさんたち
でも、自分の夢を実現するために自分を信じて諦めずに真っ直ぐにいらっしゃった
どの方の笑顔もどの方の笑顔も
自分の命を自分で生きている自信に溢れ喜びに溢れていました
そして、さらに、私が感動したのは、
ランウェイですれ違う時など、皆様がお互いに微笑みあって、讃えあっていらっしゃるお姿
舞台の上、すべての皆様がこの一瞬、今を、楽しんで喜んで輝いて
フィナーレで、高田賢三氏が舞台に出られた時は、 その喜びが爆発
なんとも言えないほどの幸福感に満たされました
『 こんな喜びに溢れた美しい世界があったんだ‼︎
讃えあう光の世界があったんだ‼︎ 私も、こちらの世界で生きたい‼︎
あの笑顔の人になる‼︎ 自分の命を自分で生きる
‼︎ 』
想いが強く強く体の中から湧き上がっていました
そして、翌朝から、毎日、鏡の中の私に笑顔で大きな声で挨拶
自分のいいところを声に出して褒める ことを始めました
あの日の、高田賢三氏のファッションショーのお陰で、
『 私は自分を生きる‼︎ 』 と 氣付くことができました
自分を認める・許す ことを始めることが出来ました
『高田賢三追悼展 』入り口正面、 高田賢三氏のあたたかな笑顔のお写真の前に立ち、
そのお礼・感謝をお伝えしました
あの時のショーが会場で上映されていて、懐かしく嬉しく拝見致しました
あの日にいただいたもの、 あの笑顔、光、愛、 忘れずにこれからも生きていきます
高田賢三様 本当にありがとうございました