『実践人』京都研修会 を主宰なさっている田村晃様から
昨日お手紙を頂戴しました。
5月に開催予定だった会は、 あの『本庶佐先生』を講師のおひとりとして
お招きくださっていたのですが、 コロナちゃんで中止となりました。
今回の封書の中には、
大山澄太氏の 『山頭火の熱涙ー自殺した母への思慕ー』から、田村さんが抜粋して
まとめてくださったコラムと、
「静岡県の国語教育史」より抜粋で
河合俊一氏の 第一章 創立の時代
第一節 初代校長 加茂先生の教育精神
そして、
前川喜一氏の 同じく加茂先生の教育を書かれた 真実(まこと)の教育の
3枚の資料が入っていました。
漂泊の俳人 種田山頭火については、 山口市の前田敏統さんが主催されていた
『養心の会ヒューマン倶楽部』に講師としてお招きくださった平成25年、
翌日に 山頭火の住まいであった 「其中庵」にご案内くださって
いろいろとお話を聴かせてくださっていました。
そして戻りましてからしばらくして、 私の講演録をお書きくださった通信『養黙』とともに
山頭火の資料を冊子にまとめてお送りくださっていたのですが、
その有難さに氣が付かず、特にその後も 学んでおりませんでした。
今回、田村さんから 山頭火が届き、母への想いの俳句
おもひでは菜の花のなつかしさを供える (昭和8年)
ひさびさ袈裟かけて母の子として (昭和8年)
うどん供えて、母よ、わたくしもいただきまする (昭和13年)
トマトを掌に、みほとけのまへにちちははのまへに (昭和15年)
に出逢い、 あの時にはわからなかった 山頭火の姿・生きざま・俳句に
熱いものが胸に流れ、 もう一度 前田さんから頂いた山頭火の資料を
見直し、 振り返ることが出来ました。
前田さんにご案内いただいた時は
五七五 でない
山頭火の俳句の良さがわからなかった私、
プレバト という番組を最近見ていて、夏井先生の 句またがりの説明とか
聞いているからかしら、
或いは、 年を重ねてきたからかしら、
前田さんの資料の中の句も 口にしてみて
味わい深く 感じられることに幸せを頂きました。
「 まったく 雲がない 笠をぬぎ 」
「 うれしいことも かなしいことも 草しげる 」