お世話になっている(株)新宮運送グループ 代表の
木南一志様から、毎月の通信『こころ便り』と一緒にご本を送って頂きました。
「鍵山相談役に兄弟と言われた男」 阿部 豊さまの講演録
『ひたすら鍵山掃除道』
日本を美しくする会 顧問の田中義人さまの
阿部様を お釈迦様の十代弟子のひとり、周利槃特と重ね合わされ、
ひたすらに鍵山相談役の下で、「益はなくとも、意味はある」の思いで、
一心不乱にお続けになった掃除道と、人に喜ばれること役立つことを人生の糧として
歩んでいらっしゃったお姿や、
鍵山秀三郎相談役の、 「阿部さん、阿部さん、阿部さん」と、名前を連呼され、
一番身近な存在として、兄弟の様に信頼し有難くを想っていらっしゃる心を
お伝えになっている序文から感動しながら、 本文に。
集中して あっという間に、拝読させていただきました。
鍵山相談役が強い憤りと想いを抱いていらっしゃる
文科省が 昨年1月25日『 学校における「 働き方改革」と題する
「 中央教育審議会」の答申 』 で発信した内容の中の
【 学校内の清掃は校内で行われるものであるが、児童生徒が行う清掃の見守りは、
教員免許を必ずしも必要とする業務でなく、
「 学校の業務であるが、必ずしも教師が担う必要のない業務 」と。】
いう部分への強い想いが、 あとがき に 書かれています。
鍵山相談役だけでなく、阿部様自身や日本を美しくする会の多くのお仲間の憤りと想い、
「 掃除を止めたら学校は間違いなく荒れます。
過去25年間に数十校の荒れた学校の立て直しを手掛けてきましたが、
『 荒れて汚い 』 が共通しています。 」
鍵山相談役が伝えていらっしゃる
先生と生徒が一緒になって掃除をすることによる 3つの効用。
1.一緒に掃除をするという共同作業により意思疎通が良くなる。
2.机上の道徳教科と異なり、教師の率先垂範指導により実践力が身につき
道徳教育として最高の教材であり、これに勝る教材はない。
3.共同作業の結果「きれいになった」という価値観の共有が得られ、何事に
おいても全て順調に事がすすむ。 反対に価値観の共有が出来ていなければ
何をやっても滞りが生じる。
ひとりでも多くの方に、おかしいと氣付いてほしい、 撤回への行動を起こしてほしい
と 私も強く 強く 思います。
( トイレの水さえ、自分で流さない。 そんな風に育った人たち・・・
日本の國が どんどん乱れてくる と思っている私。 掃除さえしない教育。)
まず、生徒の掃除を先生は、 ( 見守って )いてはダメなのです。
一緒に、汗を流して、 先に汚れの中に手を入れて、磨いていく。
掃き清めていく。 自分から先に 身を低くして。 その姿を見せる。
一緒に。 喜びながら。 下座におりて。
一緒に掃除して、きれいになった場を喜び合う。 清々しい心の共有です。
この姿が、 子どもの心を育て、 何よりも先生ご自身の魂を磨くと存じます。
自分が掃除をしない人は ( 何事においても同じことが言えますが)
落ちているゴミに氣が付かない・ 氣が付いても行動を起こさない・起こせない。
氣が付いても 生徒を呼びつけ拾わせる。( 上から目線であることに氣が付かない。)
これでは、 子ども・生徒たちひとりひとりの心に氣付けるはずがありません。
悩みや問題を抱えた子どもたちの心に寄り添えるはずがありません。
國を良くするのは、 本物の教育の力と存じます。 一番大切と存じます。
『 ひたすら鍵山掃除道 』 ご覧になってください。