明治天皇御製 昭憲皇太后御歌
ご生涯の中で詠まれた御製の数、九万三千首を越え、
歴代天皇の中でも随一の明治天皇
お父様である孝明天皇が、幼少の頃より
日に五首ずつ詠むようにと 教育なさったそうです。
幼いころから、和歌を詠み、音霊・言霊の響き、 祈りの力
ご聡明で お強く 尊くいらっしゃった
明治天皇の御製と
あの明治維新の国難に 天皇をお支えになって
国母と讃えられた 昭憲皇太后の御歌を
2首ずつ 書かせていただきます。
◎ あさみどり 澄みわたりたる 大空の
廣きをおのが 心ともがな (御製)
(心は廣く 大きく持ちたいものです)
◎ しげりたる うばらからたち はらひても
ふむべき道は ゆくべかりけり (御歌)
(あらゆる困難を切り開いてでも正しい道を進むべきです)
◎ おほぞらに そびえて見ゆる たかねにも
登ればのぼる 道はありけり (御製)
(精神一到すれば 為し遂げられないことなありません)
◎ かりそめの ことはおもはで くらすこそ
世にながらへむ 藥なるらめ (御歌)
(取り越し苦労をしないで過ごしましょう)
日本の國は 音霊・言霊の幸ふ國。
和歌・歌の力。
響き・波動・調べで 導かれてきた國です。