フランス料理のテーブルマナーを学んだ時、
サービスを受ける時は、王侯貴族の様に振る舞う
という言葉に出逢いました。
決して、偉そうにするとか横柄な態度をとるという意味ではございません。
サービスを受けるに相応しい立ち居振る舞いと、品格で身を置きなさいという
意味です。
テーブルマナーは、感謝の気持ちが基本です。
サービスを受けたら、お店の方にお礼を言うのは、基本のことです。
入口で迎えて頂いた時も、「ありがとうございます」
ドアを開けて頂いた時も、「ありがとうございます」
コートや荷物を持って頂いた時も、「ありがとうございます」
テーブルに着く時、椅子を引いて頂いた時も、「ありがとうございます」
グラスにお水をつぎ足してもらった時も、「ありがとうございます」
うっかりしてナイフやフォークを落とした時は、自分で拾わないで
合図をして拾って頂きますが その時は「ごめんなさい」と
「ありがとうございます」
美味しく食事を頂いた時も、「ありがとうございます」に
「とても美味しくいただきました」とか、
「春らしい食材と彩りで楽しくいただきました」
などなど、お礼の言葉を出し惜しみしないで、気持ちよくお伝えすると
さらに喜んでいただけます。
「ありがとう」の言葉は、魔法の言葉。
言った人も言われた人も、周りで聴いてた人も、みんなを幸せにします。
どうぞ、フランス料理のお店だけでなく
日常の暮らしの中でも、エレガントに
「ありがとう」と、具体的に心を伝える言葉を沢山
皆様にお贈りくださいませ。