食事をとることは命を頂くこと。
常に感謝して頂きたいものです。
5月のある日、出張でフランスに行かせて頂きました。
旅の一週間、ある女性と同室で一緒に過ごしました。
24時間 共に過ごしていると、相手の言動で
気になることもございます。
一番気になったのは、食事の場面です。
食べるという行為は、
その人の普段の姿・生き方・価値観が
一番色濃く出るように感じます。
朝、ホテルの食事はバイキングでした。
サラダやフルーツ、チーズ、オムレツ、ウインナー、ハム ナッツ、パン ・・
山盛りのお皿を4~5皿。フレッシュジュースにお水。
食後は、コーヒーやカプチーノ。
毎朝、彼女はテーブルに運んできました。
そして、毎朝、
お皿のお料理も飲み物も半分以上残すのです。
ひと口、つまんで押しやる。つついて残す。
お茶碗にひと粒のご飯も残さずきれいに食べなさいと
両親から躾けられて育った私には、
まるで嵐の後の様に食べ残しで散らかった彼女のお皿が気になって
けれど私より10歳以上年上の彼女に、私からその様なことは言い出しかねて
だんだん彼女との食事の時間が、気が重いものとなりました
せっかくのフランス
楽しい想い出が半減したような気がします。
美味しそうなお料理が並ぶと
あれもこれもと食べたくなりますが
残さずに頂けるだけの量を
自分のお皿に取り分けるように心掛けましょう。
一緒に過ごす大切な方のためにも。
召し上がってから、
おかわりに立つことはできるのですから。
立つ鳥跡を濁さず
一皿ごとのお皿の景色も、
つねに美しくあるように心掛けたいものと
強く感じたフランスでした。