接遇研修で入らせていただいて観察をしておりました中、
ひとりの新入社員さん。
挨拶もまずまず。愛想もまずまず。だったのですが、
オーナーから仕事の指示や注意点を伝えられた途端、
じゃまくさそうな顔になって、
「わかっています。」「それは知っていますけど。」

オーナーたちがイベント会場の準備に入られてしばらく、
開場の時間の1分前になった時、お客様に、
「もう時間なんですけどねえ。出来ていないのかな。
ちょっと確認します。」と、少しバカにするような口ぶり。
遅れても自分の責任ではないと言いたかったのかしら。
指示を受けていた時は、
そんなことも知らないと、お客様に思われるのを心配したのかしら。
ご案内は、時間通りにありました。
そして、決して、彼は常に不機嫌なのでもない。
そこそこ機嫌よく、仕事をしている。

でも、違います。
指示・命令を受けたら、気持ちよく元気に
「はい」と、返事。そして、出来る限り復唱。
分かっていたとしても、はい。

時間がきて、会場準備が間に合わなくて
もし少し遅れていたとしても、
受付を任されていたあなたがすることは、微笑みをたやさず
「申し訳ございません。お時間になりましたが、少し準備に手間取っているようです。
恐れ入りますが(すみませんが)もうしばらくお待ちいただけますか? 」等と。
そして、開場になったら
「お待たせいたしました。どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。」

まして、遅れずにスタートしたのです。
あなたは気が付いていないのだと思いますが、その態度・
言葉・返事に、お客様は、オーナーさん達でなく、あなたに不信感を持ちますよ。
せっかく、柔らかい雰囲気でいらっしゃるのに、勿体ないですよ、と。

オーナーさんにもお伝えすると、
「何か、彼に接すると不満でしっくりしなかった、言いたいのだけど、どこかはっきりわからなかった。
具体的に、言ってもらえてすっきりした。と。

まだ若いのです。ひとつひとつが 勉強です。
言葉の使い方や返事の仕方、心の使い方など、
これまで学んでこなかったから
あなたは、知らない、わからないのです。
ひとつひとつ、丁寧に整えていきましょう。
ここでのお仕事がもっと楽しくなって、
自分も周りも 幸せになりますよ。