「僕は、18歳で営業職に就いてから、一度も年収が1000万円を下ったことはないです。」

グローバルオーナーズ俱楽部幹事 稲森学氏。
株式会社OTMOO 代表取締役 社長
株式会社アドインテ 取締役副社長
私の娘と同じ31歳。
先日、代表幹事の堀川忠彦氏が代表取締役社長をなさっている
浪速鉄工株式会社60周年パーティでお隣に座り、初めてゆっくりと個人的なことをお聴きすることができました。

グローバルオーナーズ俱楽部
例会の中でお会いする稲森さんは、いつも清潔感のある好青年。
穏やかで、大人しい方。
でも、凄い経営者であるとお聞きしておりました。

小学生高学年で母子家庭になり、どちらかというと貧しい家庭で育ちました。
母は、パートを掛け持ちしながら僕と妹を育ててくれました。
だから、貧乏は嫌だ、という想いと、絶対、お金を儲けて母を楽にしてやりたいという想いを小学生の頃から持っていました。

高校を卒業して、何も資格がなかったから光通信の会社の営業職に就きました。
光通信にすれば何がどんなに安くなるか、プラスになるか、お客様のプラスになることを伝えていきました。
就労時間が終わった9時10時から12時 1時まで毎晩駅前で待っているタクシーの運転手さん、一台ずつノックして、話を聞いてもらいました。
毎日18時間19時間働いていましたよ。
初年度から、営業で、トップ成績を取って、年収1000万円を超えました。・・・

稲森さんは、この翌年も、飛び抜けトップ成績を取って、社長賞に輝き、そして、20歳で独立。起業。
それから、はじめの会社からお客様や需要に合わせ
しなやかに変化しながら、どんどんと事業を拡大。

一昨年だったか、たまたまテレビで、港周辺の空き倉庫にUFOキャッチャーを並べて
スマホから遠隔操作が出来る事業が始まり大人気、というのを見ました。

実は、私は、短大生の時、インベーダーゲームというのが登場し、昼間から喫茶店のゲーム機の上に100円玉を高く積んで2時間も3時間もずっとゲームをしているサラリーマン風の男性の姿をよく見かける様になり、それがとてもとても嫌でした。
それ以来、私はパソコンゲーム等、全て嫌と思っていましたので、そのUFOキャッチャーのニュースを見た時、
そんなことを考えた人、儲けるためにそんなことまで・・と、批判的な目を向けていたのです。
ところが、それからすぐに例会があり、そこで、その遠隔操作UFOキャッチャーの事業をなさっているのが稲森さんと知り、
何故、その様な事業を開発されたのですか?という質問に、
「 病気や障害で外出できない子どもたち、大人にも、どこにいても、ベットの中でも、みんなと同じようにUFOキャッチャーで遊べる楽しさをプレゼントしたくて。」
と真剣な眼差しで仰って、私は、勝手に批判的な目を向けたことを申し訳なく思ったのです。
今回、稲森さんに、その時のことを、「実は私、、」と、お話しましたら、微笑みながらお聞きくださって、
それから、さらに私が
「 何故、病気の子どもたちにも、、っていう考えを、持てたのですか?」と、質問したら、
「 ビル・ゲイツの本を読んでいたからだと思います。
Windows と、一緒です。」
私、恥ずかしながら、⁇
聴くと、
ビル・ゲイツのお母様は、病気でずっとベットに寝たきりの生活だった。
そして、ベットの横の窓から見える世界だけがお母様の世界だったそう。
そのお母様のために、世界をお母様に見せてあげたい、繋げてあげたいと思ったことが、パソコン開発に繋がった。
だから、名前が
Windows なのだと聞いて、感動しました。
「この様なことも知ることが出来る、自分の考え方も世界もどんどん広め、高め、深めることができるから、時間があれば、ずっと本を読んでいます。」と。

今、年収は、20億を越えたと聞きました。
好きなことだけを、一所懸命にやってきました、
通帳の額が一億こえた頃から、お金のことは考えなくなりました、
これから、お金でない、新しい世界になっていく様に感じています、etc.
とも。

「例えば、東大や、慶応卒、で、親も凄いという家庭でなくても、僕みたいに高卒でも、夢を実現することはできるという姿を高校生や子どもたちに伝えられる存在、勇気を与えられる存在になれればと思っています。」

出逢いに感謝。ご縁に感謝。