以前、髙橋理人さんのご講演の司会をさせて頂いたことがございます。

髙橋さんは、大学ご卒業後、㈱リクルートに入社。

その後、楽天㈱で、楽天市場 の立ち上げから携わられて、

世界市場にのせるお働きをされ、常務執行役員に。

LIFULL 社外取締役もお務めになり、楽天㈱から独立。

現在、株式会社マッシュプラス 代表取締役という、

世界経済の中でご活躍のすごい方です。

その経歴の凄さにも頭が下がりますが、私がもっと感動したのは

そのお人柄です。

司会者として、講演の前の打ち合わせでご挨拶をさせていただきますと

(あれ? 私、もともと高橋さんと親しいお友達だったかしら?)と

錯覚するほど、満面の爽やかな笑顔で、さっと立ち上がり

腰を本当に低くして、お名刺をだしながら

「こちらこそ、山本さん、本日はお世話になります。どうぞよろしくお願いします。」

とご挨拶くださいました。

その直前に名乗った私の名前を早速 呼んで。

腰を低くして・・、これは腰を90度ほどに折って。

名刺交換の時、自分の名刺は相手の名刺より 低い位置から差し出すというのが基本です。

左手に自分の名刺入れを胸の高さに持って相手の名刺を頂く準備をする。

自分の名刺は、右手でその名刺入れより下から出すように。

相手の名刺入れに置かせて頂く時は

上から置く のではなく、下から上げて置かせて頂くようにするのです。

高橋さんはこのマナーをご存知だったのでしょう。

90度ほどに深く折った腰から、さらに右手を下げて私の名刺入れに

ご自分のお名刺を載せてくださいましたので、二人でとても深く腰を折って

名刺交換をしたことが楽しい記憶として残りました。

その様に相手への心遣いが素晴らしい高橋さん、

明るい声で快活に、想いをこめてご講演くださいました。

終了後、「笑顔が本当に素敵です。」と、お伝えすると

「ありがとうございます。お互いにね。」

と、お応えくださった後、

「笑っていれば、大概のことは何とかなりますからね。」と。

生き馬の目を抜く世界経済の中、ネット・IT世界で 

楽天市場を成功させた高橋さん。

その中で、私など想像も出来ない程の、苦悩も多くあったと想像できます。

だからこそ、その中で、

(笑っていれば・・)の言葉は真実。

『笑っていれば大概のことは 何とかなる』

自分の体と心の健康の為にも、

自分の機嫌は自分でとれるよう

いつも笑顔でいましょう。