『啓発禄』―橋本佐内

「安政の大獄」で若くして処刑され、

その惜しき生涯を閉じた
橋本佐内。

   啓発禄
一、稚心を去る   (去稚心)
一、氣を振う    (振 氣)
一、志を立つ    (立 志)
一、学を勉む    (勉 学)
一、交友を択ぶ   (択交友)

稚心を去る  (去稚心)
  稚心とは、幼心と云う事にて、
  俗にいうわらびしきことなり。
  何によらず、稚ということを離れぬ間は、
  物の成り揚る事なきなり。
  十三四にも成り、学問に志し候上にて、
  この心毛ほどにても残り是れ有る時は、
  何事も上達致さず、とても天下の大豪傑と
  成る事は叶わぬ物にて候。

  故に余稚心を去るを以て、士の道に入る
  始めと存じ候なり。

氣を振う  ・・・

『啓発禄』は、

佐内が十五歳の時に書き残したもので、
その内容は他者にこれをもとめたのではなく、
自分自身を叱咤・激励するためのもの。

ぼんやりと ただ年を重ねてしまった時間を
取り戻すことはできませんが
せめて、 氣が付いたところから
氣がついた時に 書を手に取り
耳を傾け、その魂にふれていきたいと思います。

それにしても・・
河合寸翁・・ 佐藤一斎・・ 橋本佐内・・
南洲翁遺訓・・・・・・・

ホツマツタヱ・・・ まなぶこと
まなびたいことが いっぱい。