千葉館山 鋸山の日本寺さん。
今から約1300年前、聖武天皇の勅詔と、
光明天皇のおことばを受けて、神亀2年6月8日
高層行基菩薩によって開かれた
関東最古の勅願所です。
鋸山 は 縄文山
南房総 この辺りは 縄文の暮らしが残っているような
穏やかで 懐かしいような あたたかなところでした。
お山が低くて ブロッコリーのように もこもこ丸い
そして、車のナンバープレートが 袖ケ浦。
ヤマトタケが東北遠征にくる途中
嵐で難破しそうになった船から身を投げて
海の神の怒りをおさめた オトタチバナ姫の
衣が流れ着いたところから
その名が付いた 袖ケ浦。
すべてに ワクワク感動・感激・感謝の地にある
弘法大師も修行されたわが国の国号を冠する「日本寺」
石像総高31メートルの日本一の大仏さま
弘法大師が修行された祠にも続く東海千五百羅漢
世界戦争戦死病没殉難者供養のため
そして 東京湾周辺の航海、航空、陸上交通犠牲者供養のため
当山山頂に切り立つ 険しい崖に刻まれた百尺観音
源頼朝も 夏目漱石も正岡子規も
多くの方が訪れていた 日本寺は
昭和14年登山者の失火によって山火事となり
貴重な国宝仏像と堂宇をすべて失ってしまわれました。
その山 日本寺の再建のため
先代のご住職さま、命かけの努力を続けられ
少しずつ資金を集め、
自ら山に一本一本 木や紫陽花の花の苗を植え
元のお山 祈りの日本寺に戻そうと懸命に
お守りなさってきたそうです。
今も その修復事業は続けられていて
その日本寺の 開山堂の天井画
佐藤画伯の龍が 描かれ納められました。
お堂はできあがると閉じられます。
龍は静かに 深く 山を守ります。
閉じられる前に 拝見させて頂けて 本当に本当に
ありがたいことでした。
その地に行く 歩く 身を置く 触れる 知る 感じる
歴史を学ぶ ・・ 感動いっぱいです。