平成28年5月15日 金婚夫婦祝福式典
西播会場 たつの市赤とんぼホール
今年も 素晴らしい感動の時を頂戴いたしました。
一番 感動したのは
金婚夫婦代表として、謝辞とご挨拶を述べられた
佐用町の岡野様の スピーチ。
( 戦中戦後の激動の時代を生き
戦後の何もない 貧しい中、
皆、必死で働いた。 働き続けた。
テレビ・冷蔵庫・クーラー・・
家電をひとつ ひとつ購入できることが喜びだった。
生活は便利に豊かになった。
世界が驚く 戦後の復興を成し遂げた。
働き過ぎ・・と 世界から批判を受けても、
真面目に働く日本人の勤勉さが 誇りであった。
しかし、 今の日本は どうだろう。
生活は豊かになったが、こころの豊かさをなくした。
助け合う社会のつながりをなくし 勤勉さをなくし
日本人の誇りをなくしたのではないか。
私は、定年退職後
仲間と共に地域のボランティアバスの運営を立ち上げ
運転手として毎日 働かせて頂いている。
バスの運転手になって 気が付かせて頂いたことがある。
元氣に夫婦そろってバスに乗り込んでくるお客様は
「さっさと せい。」「ほんまに自分勝手。」
など、お互いのことを悪く言いあっている方が多い。
でもどちらかが亡くなったり、病気になられ一人で
バスに乗ってこられると しみじみと
「大事に思っていた。」「本当はやさしい人だった。」
など、 相手を想い、相手に感謝する言葉を出される。
私も 以前 妻にたいしてそうだった。
でも、今は 生きているうちに感謝の言葉を伝えよう、
やさしくしようと思え、そうできるようになった。
お蔭で 夫婦仲良く 家族仲良く暮らせています。
皆さん 私たちは、結婚50年。
高齢になりましたが 勤勉に生きてきた私たちです。
日本のために、社会の、人のために
出来ることはまだまだ沢山あります。
日本の国のために、若い世代が
日本人が
こころ豊かに暮らせるように
誇りを取り戻せるように 私たち ひとり一人が
自分の出来ることをやっていきましょう。
そうして、日本の国に、社会に 恩を返して
帰っていきましょう。 )
この様な内容の言葉を、途中からは
涙ぐみながら伝えてくださったのです。
会場内、大きな感動に包まれ、
客席の皆さまのお顔が、目が力強く輝きました。
この岡野様。 リハーサルの時、
「名前を呼ばれ立ちあがった時に、
まず 国旗に向かってお辞儀をしてから、
ご来賓に一礼で
前に進みたいのですが、よろしいでしょうか。」と
ご自分から 仰ってくださった方、
そして、会終了後
わざわざ 司会を務めていた私のところにも
ご夫妻で挨拶にきてくださった方でした。
私たちこそ、 戦後の復興を成し遂げてきてくださった
皆様方に 先人に
感謝し ご恩返しする生き方をしなければ
申し訳ない・・と 存じました。
金婚夫婦祝福式典 お陰様で毎年 大きな感動と学びを
頂戴しております。 感謝。