昨日、とても嬉しい電話。Tさんから頂きました。
「先生、 長い間 ありがとうございました。
私、治ったんです。
3月病院に行った時、お医者様から
もう大丈夫。君は治ったよって 言って頂いて、
薬も必要ないって。」
「病院にも もう来なくてもいいって、言って頂いて・・・
でも、少し自信がなかったから、
すぐにお電話できなくて。」
「でも、もう半月過ぎました。 薬も飲んでいません。
私、もう大丈夫って 自信が持てたから
早く先生にお知らせしたくて・・お礼が言いたくて・・
初めて お会いできてから もうすぐ18年になります。
ずっと ずっと ありがとうございました。
母も元気です。 先生にありがとうございます と
言っています。」
失業者対策のある講座で接遇マナーを担当した教室に
いらしたTさん。
お昼休み、廊下の隅で、
涙をぽろぽろこぼし震えながら話す彼女の
大きな深い 悲しみ・苦しみ お聴きしました。
その日から、こころの病に苦しみ続けた彼女との
お付き合いが始まりました。
時には、真夜中に
「えり先生、今 リストカットしてしまいました。
ごめんなさい。 ごめんなさい。痛いです。すごく痛いです。
でも、この痛さに 私、生きてる・と 今 感じられています。」
という 電話を受け、
彼女が落ち着いて そのまま眠るまで
祈りながら、ずっと話を聴いていた日もありました。
「先生 助けて~ 」と ただ ただ 泣きつづけたり・・
まるで赤ちゃんの様に甘えて話続けたり・・。
バイトも見つけ、働いて、
元氣になってきたかなとほっとしていたら
しばらくすると またより傷ついて不安定になっている・・
よくなったり 悪くなったり・・の 繰り返し
。
生活保護を受け始めた彼女の暮らしも心配で、
芦屋にいるTさんと待ち合わせ、
一緒にご飯を食べたことも数回・・。
そんなTさんが、お医者様から
治ったとお墨付きをいただけた。
電話口のお母様も 穏やかで落ち着いたお声。
よかった・・・。
彼女が、
「先生、初めて一緒に行ったカレー屋さん、
覚えてくださっていますか?
16年前の〇月〇日なんですよ。
この日に、もしお時間があったら あのカレー屋さんに
もう一度連れて行っていただけませんか?
その日までに もっと元氣になって、ちゃんとバイトでも
仕事を見つけて働ける様になっておきます。
お礼に今度は私にご馳走させてください。
先生 私、 41歳になったんですよ。」
もう18年もたっていたんですね・・・。
長かったね。 がんばったね。本当に がんばったね。
えらかったね。
出会ってくださって ありがとう。Tさん。
〇月〇日 楽しみにしています。