Nさん個人レッスンの翌日 お越しくださったKさん。


コミュニケーションが上手くいかなくて、

人間関係をこわしたと悩んで、

(どうしたらいいのかわからない・・・

     話を聴いてほしい、)と。


ゆっくり 寄り添いお話をお聴きしていると、

最近の悩みのお話のあと、少しずつ


いじめにあった幼児期のお話、小学時代のご両親の離婚

お母様のご病気・・・


だんだんお話がでてきました。


「でも、何もトラウマに残ってはいませんよ。

それらのことは、問題とは感じていません。

ふつうに乗り越えたのでしょうね。

・・・・ なのでしょうね。 」


表情を変えず

自分のことを話す時、ずっと第三者のように話される。


お聴きしていて、彼女にそのことをお伝えしました。


Kさん、はっとしたお顔になって、

それから、くちゃくちゃのお顔になって・・。


思わず抱きしめたら、

 

ぎゅっと背中に手をまわされて、

肩に頭をうずめて、嗚咽が続き


ずっと私に抱き付いた手をゆるめずに、

  子どものように泣いていらっしゃいました。

  


その後も、お話をお聴きしていて

寂しそうな不安そうな手を私の手で包んだら


「あったかい・・」と、小さくつぶやいて


ただ、そうして、手を離されないようにするように

私の手をつかんで、じっと・・・。


「 来て良かった。 来て良かった・・ です。」

笑顔で お帰りいただけました。


あったかさが 残りました。

ありがとうございます。 

 

あなたの隣りで泣いている人がいらっしゃったら

何も言わなくてもいい。

 

どうぞ手をにぎってあげて。

背中に手を当ててあげて。 抱きしめてあげて。