修養団110周年記念式典 で感動したこと Prt1。
修養団のボランティア事業のひとつとして、
フィリピン パヤタスで暮らしているスカベンジャー
(ゴミ山でのゴミ拾いで生計を立てている人々)の
子ども達に学資支援をされています。
今回、式典に支援を受けている大学生の子ども達も招待され
その中のひとり AJくん(18歳)のスピーチと
お仲間の、パヤタスでの暮らし 修養団との出会いにより
希望のない閉ざされた毎日が 明るい希望に満ちた日へと代わっていく
ストーリーを伝えるミュージカルを
拝見することが出来ました。
歌も踊りもとても上手だったので、劇団の方々と思っていましたら
スカベンジャーの子ども達でした。
その日を暮らすために、毎日目を覆いたくなるような
鼻をふさぎたくなるようなゴミ山の中で売れるゴミを探しながら
生計を立てながら、勉強を続けている子ども達が
その中から 歌やダンスの練習する時間を作るのは
どれ程 大変だったかと思いますが、
彼らの目も笑顔も、キラキラ輝き、堂々とした姿が
見るだけで涙がこぼれるほど、感動でした。
AJくんのスピーチ。明るさを失わず、誠実に語られていて
素晴らしかったです。
英語でしたが、スクリーンに日本語で
パヤタスの日常の風景とともに。。
貧しさの中、父親が家族を捨てて逃げてしまったあと、
屋根もない狭い場所 借りて、母と妹と3人
ごみ拾いで何とか生きていた。
お母さんの苦労を話しだした途端、彼の目に涙が溢れ
声は嗚咽になったけれど、 必死で立てなおし
丁寧に 笑顔で語り続けるAJくん。
修養団(SYD)がパヤタスにやってきて、
彼は学資支援を受けられるようになった。
学校に通える・・ 夢のような幸せ。
でも、あまりに生活が苦しくて、思うように学校に通えなくて
成績が落ち、対象者から外されてしまった。
希望を失くし、大泣きした。
けれど、それからしばらくして
彼の家の貧しさを考慮して、SYDがもう一度チャンスを与えた。
そして、その時に担当の方に伝えられた。
「AJ、私たちは 支援をすることはできるけれど、
君の人生を代わりに生きることはできないんだよ。
君の人生は 君が自分で切り開くしかないんだ。・・」
その言葉を聴いて、彼はもう何があってもずっと1番を
取り続けることを自分に誓った。
そして、彼は がんばって勉強を続け 大学へ進むことが出来た。
AJくんが がんばることが出来たのは学資支援と共に
SYDから4つのものを貰ったから。
それは、 愛されること 喜ばれること 微笑み
そして、手をつないで大丈夫と励ますこと。
僕が僕であるだけで、SYDのみんなが愛してくれた
僕の存在を喜んでくれた どんな時も微笑みかけてくれた
そして、僕の手を握り、大丈夫と励ましてくれた
だから、生きてくることが出来た。
僕は、会計士を目指しています。必ず会計士になって
将来、フィリピンの僕のような子ども達に
この4つを今度は僕がプレゼントしていきます。必ず。
僕たちは、昨日 一緒に遊んだ友達が今日はゴミの中で冷たくなっている
そんな姿を沢山見てきた。
だから、命がどれほど 儚いものか 知っている。
命が どれほど大切なものか 知っている。
自分の命をぜったいに無駄にしたくない。
みんなのために 使いたい。
ありがとうございました。
省略してますが、この様な内容で
会場中、始まりから、あたたかな涙 涙でした。
日本は どれほど恵まれているのでしょう。
どれ程 感謝を忘れているのでしょう。
皇太子殿下・妃殿下とご一緒にこのスピーチも後の
ミュージカル パフォーマンスを拝見できましたことも
嬉しい 嬉しいことでした。
記念式のあと、お帰りになる皇太子殿下・妃殿下を
並んでお見送りしていたこの子ども達 ひとりひとりに
足を停め、やさしく微笑みかけ、お言葉を(もちろん英語で)
お掛けになっていた殿下と雅子さまのお姿を
拝見することが出来たことも、 有り難い感動いっぱいの
時間でした。