(つづき です)

2時間程たって、ふと目を覚まして気が付くと

娘夫婦がいない・・。


あれ?って思っていると、外で声がします。


縁側に出てみると、

普段誰も住む人がいなくなって

荒れ放題になっていた庭の腰丈程にも伸びた草の中


娘がモクモクと草刈りや、

塀から出ている木の枝切をしていて


その沢山の草や枝を娘婿ががんじきで集めて、

ふたりで作業をしてくれていました。


二人とも30日まで仕事をして、

4日からまた忙しい毎日が待っているのに・・。


元旦から。


なんて、ありがたい。もったいない。うれしい。申し訳ない。


元旦から、感謝でいっぱい。そして、学びもいっぱい。・・・


 そう。


私は、いつもこの娘の姿に、学ばせてもらっていました。


すごい草、いやだなあ、とか、どうしよう とか思うより

目の前のことを、

いつも、自分が出来ることから、さっと自分から始める。


短い時間でも、その時間でできることを心をこめて。


娘は、いつもそうやって生きていました。


その娘の姿を久しぶりに見ることが出来て

そのことを 思い出しました。


本当に、 どれ程 どれ程、助けられてきたかを思い出しました。


「元旦早々に、ごめんね。

ちゃんと 庭が片付けられてなくてごめんね。

寝てしまっていて ごめんね。  本当にありがとう。 」


伝える私に、娘は普通に


「だって、お母さんたち、昨夜寝てなかったのだから。

私たちは、寝たから大丈夫。

家の中の片付けを、お母さんがずっとしていてくれてるから

庭の片付けだけですんでるのよ。

ありがとう。」


本当に 私は幸せ者です。