本庄家 ミカサフミ ワカウタノアヤ 

いときょう先生と 宮崎貞行先生 お二人の訳も お伝えします。




アワムチに   こころつくせと   ニフのかみ


あねのおしゑに  ややさめて  やわしあらはす


  (訳)

  アワムチ(アワ歌の貴神、イサナキ・イサナミ様)に

  心尽くして捧げよと教えられた ニフの神(ヒルコ姫)は


  天根(あね・宇宙の大元)の 教えに ようやく目覚められた


  天地をやわし現すことの大切さを



アワムチの   もとのこころお    つらつらと

おもんみてれは   あめのりの   ことはのはなは


  アワムチがなす(が示された)  宇宙の大元の心を

  つらつらと深く突き詰め  考えてみると

  天理(あめのり)の  はじめの言葉は



アカハナマ   あたかくのほり   あなるひの

わかはてるまつ  たらちをの


  アカハナマであることを知る。  この五音は

  天高く昇っていく  朝の太陽が  若葉をやさしく照らし

  包み込む父親の心を写している



イキヒニミウク   そえうたは   ひのてのかせの

なるいきす  こころさためて


  イキヒニミウクの七音は   次なる添え歌である

  日の出とともに吹いてくる風の気が   息と化して

  人の体に入り   人の心をしっかりと定めてくれる


フヌムエケ   もとヲのこえお     わけしれは

くはるおたきに    かそえうた


  フヌムエケ の五音は 

  元の命の根(魂の緒・たまのお)の声である

  その声の意味を知れば  根から発する火の力を

  

  配り添える歌とわかる


 

ヘネメオコホノ    なそらえは  ひとのへなみの

あまのはら    むむねはきよく


  ヘネメオコホノ の 七音は

  この音をなぞっていくと   人の体の気の波が

  天の原と一体になり 人の体の六つの根が清く澄んでいく



モトロソヨ   おこりあかして  かえはにに

たかえうまるる    たとえうた


   モトロソヨ の五音は  体の中の火の種を燃やし

   土(体内)の気を新生させ  新たに湧きだたせる

   ことを讃えた歌




ヲテレセエツル  たたことの  うたにみちひき

うむくにの   またくとほれは


   ヲテレセエツル の七音は 天地(あめつち)を讃える事を


   歌声に乗せていくと  周りの環境も新たに整い


   隅々まで 天理(あめのり)が通りいく




スユンチリ    ことほきすくに   みおたもつ


よよなからえの  ゐわいうた



   スユンチリ の五音で  すべてを祝いつくせば


   身をすこやかに保ち  世々に命を長らえることができる


   その祝い唄である



シイタラサヤワ    めはくにの  つきとみやひお


あみやわせ   ゐみなあらわす   あわのうた


   シイタラサヤワ の七音は  女性が国の中に居て


   (隠れた力がこの世の) 月と日の力を 結び調和させ


   その優れたはたらきを表す  


   天地(あめつち)を統合する歌である



われもうたえは  もろひとの   にをうまんとて


ふたそめて  


   私ヒルコがこのように歌うと 周りの多くの人々も


   元気(根源の生命エネルギー)を振るい起こすようにと願い

   

   宇簡(ふだ)に記している



さとしおしえん  にのみちも  とはねはくもる  ひるこかみ


   諭し教えようとする  この元気の道も


   突き詰め考えることを止めてしまうと  


   私ヒルコの理解も曇ってくる

  


                     (  続く  )