あたたかさ、やさしさ、安らぎ、元氣、勇氣を

      お届けすること。


人を繋ぐこと。



 そして、  日本の心を伝えること。


今、私は、これが天が私に与えてくださった

     役割ではないかと思っています。



そのきっかけを与えて頂いたのは、私が34歳の時。


その頃 私は、とても辛い

(当時の未熟な私にとっては ・・ですが)

         状況の中にいました。


(明日からどうしよう・・。

私の何が悪くて神様はこんな試練を

    次々に与えられるの・・。)と悩み、


でも、だからこそ、


(このまま落ちたくない・・。どうすればいいの?)


そう願い祈っていた時、


話し方教室の案内が、向こうから、

目にぴょんと

    飛び込んできてくれた・・・。



そこがどんな教室か何も分からないまま、

藁にもすがるように

とにかく、必死の想いで見学に行ったのですが、


教室の前まで辿りつくと

ドアを開ける勇氣が出なくて・・

 諦めて、  帰ろうとしたその時です。



笑顔の 優しそうなご婦人が駆けていらして、

「見学に来てくださったの?」

 

と明るく声を掛け、


そして続けて、こう伝えてくださったのです。



 「あー良かった。

 私、今日は遅れて来たから、

   ひとりで入るの、恥ずかしかったの。


     あなたがいてくださって良かったわ。」



『あなたがいてくださってよかった。』



この言葉は涙がこぼれるほど、

    全身が震えるほど、 嬉しい言葉でした。 



(こんな私でも、

いるだけで存在を喜んでくださる方がいてくださる。)



その瞬間、

傷付き疲れ必死で立っていた私の心に、

   あたたかいものが流れ込みました。



彼女に背中を押され、勇氣を頂いて

  一緒に教室の中に入ると、


振り返ってくださった講師の先生も

 生徒の皆様もまた、みんな朗らかで優しい笑顔。



和やかな空気の中、

彼女の隣り、教室の後ろの席で、


皆様の 明るく 前向きなスピーチを

  聴かせて頂くうちに、


張り詰めていた心が少しずつ解れ、

    癒されていくのを感じました。



(なんてあたたかいお部屋かしら・・。

こんな美しい言葉を聴くのは何年ぶりかしら・・。)


    と思いながら座っていると、


「せっかくいらしてくださったのだから・・。」


  と、先生に前に立って

   自己紹介することを勧められました。



 声を出すだけで涙が出る・・

     そんな状態の時でしたが、


皆様のあたたかな眼差しに勇氣を頂き

    自然に体を前に運ぶことが出来ました。 


何をお話ししたかは覚えていません。


  でも、皆様が

どんな風にお聴きくださったかは覚えています。



私の言葉にじっと優しく耳を傾けて、


(大丈夫よ、上手に話せなくてもいいのよ、

    待っていますよ、がんばれ・・ )


そんなメッセージが皆様の笑顔から伝わってきました。



 自分の言葉を聴いてくれる人がいる。


待ってくれる人がいる。

   そのままを受け入れてくれる人がいる。



もの凄く幸せなことでした。

        有り難いことでした。


ずっとここに居たい・・。

   自分の居場所をみつけられたと思いました。