昨年11月末、ご縁を頂いて

皇居のご奉仕に行かせて頂きました。


 そして有難いことに、

天皇皇后両陛下に直接お会いでき

お言葉を頂ける場に身を置かせて頂くことが出来ました。


ご挨拶の時間、会場である館に入り

各団体ごとに四列になって、所定の場所に整列し

両陛下をお待ちしました。


   私の立ち位置は、皆様のご厚意で一番前。

グループ代表の右斜め後ろ。しかも、扉口のほぼ中央。


 前面の壁も扉もガラスでしたので

お車から 優雅に降りていらっしゃるお姿から

     ずっと拝見することが出来ました。


両陛下とも、本当に柔らかくあたたかな微笑みで

静かに 静かに いらっしゃって

各団体代表の前に足を運ばれお言葉をかけてくださいました。


 そのお姿は、お優しく、慈しみと 謙虚さにあふれ

特に 美智子様は 美しく 清らかに 本当に控えめでいらっしゃって、

同じ女性として、このようにありたいと 心より祈るお姿でした。


 代表者のご挨拶に 「ありがとう 」と仰る そのお声も

小さなお声なのですが、 隅々まで清らかに透り

天から降りてくるお声のようでした。


 有難いことに 私たちの団体の前にお立ちの時は

  私の目の前  1メートル半程のところに 美智子様、 


その左手前に 天皇陛下を   拝顔することが出来ました。


 有難さに 感謝・感動しながら  前に立つ私の存在で

両陛下のお心を乱さないように・・・


恐れ多いことですが・・

少しでも、安らかな喜びをお持ちいただけるように・・・

  祈りながら その時間を過ごさせて頂きました。


お帰りの時、扉口でもう一度、私どもにご挨拶くださった時も


それまでも、  私は度々

両陛下と目が合い、 微笑んで下さったと感激していたのですが


 不思議なことに  後で 皆さんの声をお聞きしますと

列の後ろや会場の角にいらっしゃった方々も皆様


 「私の目を見て微笑んで下さった・・・」  と

             お喜びになっていたのです。


なぜ?  と考え・・  そして 思い至りました。


  私は接遇マナーと 話し方講師です。


人と接するときは、話を聴くときも、話す時も、相手の目を見て・・・。 


でも、 目だけ、顔だけで見たのでは


相手には 心開かれている安心感をもって頂けないから

胸から、相手に正面を合わせて・・・  と お伝えしていますが、


 両陛下は、  もうその様な形がいらない・・・

もっと  もっと  高い お心・・・・。


 会場にいらっしゃる前から、その場に集うひとり一人に想いをこめて

御魂から、ひとり一人を大切に愛し、祈ってくださっていたから


 そのお心が全ての方に届いて

全ての方が、場所的に、お顔が見えなかったと思う方まで

( 私を見て微笑んでくださった・・)


と感激なさっていたのだと     思い至りました。


 その場に身を置けたことが本当に有り難く、

また、日本の国に生まれてきたことに 

             さらに、深い喜びと感謝を頂きました。