教職員の皆様からのお手紙も 抜粋してご紹介します。



 『 ・・・・今回皆さんに手紙を書く際に、色々と考えました。

  

  みなさんの生活状況、日々の暮らしの中で放射能や地震に抱く


  不安など、様々なことに思いが巡りました。


  ・・・しかし、 写真の中の皆さんの笑顔は「 これから」 に向かって


  さんさんと輝いていました。


  私たちに、一緒に立ち上がろうと微笑んでくれていました。


  想いが繋がり、私たちの輪が広がることを信じ、


  ひとりの日本人としてエールを送ります。


  皆さんは一人ではありません。一緒にがんばりましょう。』




『 ・・・・ 人には選択できることと、できないことがあります。


  日本という国土の上に生まれてきた以上、地震に遭遇することは


  必ずあります。  これは選択できません。


  原子力発電所をつくるとか、つくらないとか、  これは


  選択できることです。 選択した以上 それについての


  「いかなる責任」 も放棄することはできません。


      ・・・・・


   しかし、 今 福島で起こっていることは、


  「何の責任もない人々( もっとも保護されるべき子どもたち )」


  が  苦難を強いられている状況だと私は思っています。・・・


   ・・・私は学校で理科を教えています。


  放射線が生物にとって、いかに危険であるかを、


              宇宙の歴史とともに教えてきました。

 

  地球上に、生命が誕生したのは、「生命」が誕生する条件が


  揃ったからです。 


  多量の放射線が存在した頃に、生命は生まれていません。


    どうか、 その「生命」を大事に、人生を切り開いてほしいと


  願うばかりです。・・・・』



『 ・・・・ 私は、小学5年生の時、洪水で家が流失しました。


  今でも屋根と柱だけの光景を夢のように思い出します。


  次の家は、8年前、母の失火で全焼しました。


  11年前の阪神大震災では、弟二人の家は全壊しました。


      命を奪われなかったことが幸いでした。


  生きている限り、また、希望が湧いてきます。


   辛かったのは、2年前の佐用の水害でした。


  かつての教え子の母さんと妹が命を奪われました。


  生きてさえいれば 大丈夫。 明日はやって来ると実感しています。


  体と心を大切に、そして、鍛えてください。


  自分の為だけでなく、身近な人の為に生き抜いてください。

 

  幸せの芽は、こうしていたる所に顔をのぞかせています。


  私自身、日々、そんな実感をしながら生きていますよ。・・・ 』


 

『  大変な困難に直面されているにもかかわらず、


  とても優しくて美しい笑顔をされていました。


  みなさんの笑顔を見た時、 私は、その笑顔は


  みなさんのおられる地域の方を励ますだけでなく、


  私達も励まされているようだなと感じました。


    ・・・・

  「 The Call 」 という歌の歌詞にこんな一節があります。


 < Pick a star or the dark horizon ahdfollow the light >


  「 暗い地平線に  輝く星を見つけ、その光を追おう 」


  皆さんの笑顔は、 その希望の光だと思います。  』


            (  ALTの先生も日本語で書いてくださいました。 )


 

 三土中学校の皆様の想いが、 さらに大きな輪に広がり


 被災地と私達を繋いでくれることを 心から祈っています。

 

       ありがとうございました。