10月22日(土)、姫路で、第12回全国(各地)師友交流会が
開催されました。
師友会は、 一燈照隅・萬燈照国を心に
安岡正篤先生の教えに学ぶ会です。
播磨人間フォーラムの司会をさせて頂いているご縁で、
姫路師友会様にも、親しくご縁を頂き、
今回も、司会を務めさせて頂きました。
お蔭様で今回のご縁の中でも、多くの有り難い学びを頂きました。
その中でも、
「安岡教学の真髄」・・・日本の大義と使命・・をご講演くださった
岡山大学名誉教授 廣常 人世 先生から頂いたものが
特に 大きかったので ご紹介させて頂きます。
当日は、プログラムに、
各地の師友会様12団体の活動報告の時間がございました。
各持ち時間が4分。
しかし、伝えたい想いが強く
時間を過ぎる方が多く、どんどん時間が後ろに押していきました。
主催者の方のお顔も目の前にあり、
何度か 短くお願いしますと お伝えもしたのですが、
結局、休憩をはさんで、
後の 講演開始時間を ずらすことになりました。
休憩時間が終わり、 講演会を開始することをマイクを通しご案内して
廣常先生をお席から、舞台上のお席にご案内した時、
穏やかなお顔の先生が、壇上に上がりかけた足を 一瞬止め、
少し間を置いてから、
私の方に俯いたお顔を近付けになって、
控えめに 小さなお声で
「 どうぞ、 ゆっくりと、声を低くなさって・・。」
と、仰ったのです。
瞬間、私は、自分の声が、 気付かないうちに 心を表し
上ずっていたことに 気付かせて頂くことが出来ました。
深呼吸をして、 微笑みなおし、
出来るだけ、深く ゆっくりと 声を 出すことを心掛けました。
そのことを、 そっと お伝えくださったこと
本当に 有り難く、
ひと言お礼を申し上げたくて
懇親会の司会の合間、 先生の許に伺いました。
私が伺うと、先生は、 はっとしたようにお立ち上がりになり
「今、貴女のところに伺おうと考えていたところでした。
心をこめて務めていらっしゃる貴女に
失礼なことを申し上げました。
傷つけたのではないかと 悔やんでおりました。
本当に 申し訳ないことを致しました。
静かなあたたかなお声で 私の話を 深めてくださって
ありがとうございました。」
と 、 腰を低くして お伝えくださったのです。
学びの深さが、 人間を深く、謙虚にする。 尊くする。
誠に 有り難いご縁 学びを 頂戴いたしました。