姫路木鶏クラブで学ばせて頂いております。


といっても、日程が合わずお休みばかりで、申し訳ないのですが・・。



木鶏クラブは、月刊誌『致知』 の読者の集まりで、


毎月 『致知』 の読後発表を参加者全員で行い、お互いの感想から


より深く学びあいます。



姫路木鶏クラブでは、代表世話人の 三木英一先生が、前半に


仮名論語 や、 教材となる本を読み解き、人間学を伝えて下さっています。


8月21日は、竹村亜希子さんの 『人生に生かす易経』 の最終でした。


その中で、私の心に特に残ったものが 


風山漸 ー君子はゆっくり着実に成長する  でした・・・。



風山  は、山上の樹。 


漸は、水際を水が浸していくようにゆっくりとだんだんと進む の意。

 


山上の樹は、風当たりが厳しいから、上に伸びる前に、


まず 地中深く根をしっかりと張る。 その後、幹や枝が、ゆっくりと成長する。


また、位置が高いために 仰ぎ見られる存在である。



そこから、 物事の進め方はすべて順序良く、正しく進めるのが良い、


休まず急がず、静かに落ち着いて、水が浸すようにゆっくりとだんだんと


進めるのが良い。


そうしていると、気が付いた時には、見事に大成し、人々から仰ぎ見られる


存在になるという意味です。



論語に 「君子の徳は風」 という言葉が出てきます。 


これも同じ意味です。



風は柔らかくて目に見えない。 力を押し付けないで風俗を化す。


ある時 気が付いたら、驚くほどの大木に育っていた。


そしてそれを見ることによって、


見た人が優しい気持ちになったり、こころが洗われたような気持ちになる。


そのような文化的な美しさを含んでいるのが   「風山漸」 という時。



静かに 時に応じて、時を見て進んでいくと 生じる  間合い。


この間合いを 自分からはかって ゆっくりと 徐々に進んでいく。


変じて通じて、久しく行く。


これが  風山漸  の意味です。



時代は、 より早く、速く、 と スピードアップ を求めてきましたが、


焦らず、 競わず、


ゆっくり、ゆっくり、静かに、・・・  風山漸  でありたいと思いました。