先日コミュニケーションを担当している講座で、スピーチ練習をした時、
受講生のYさんが、 『最近悲しかったこと』 というテーマで
お話を始めてくださいました。
大変親しくしていたMさんが、 突然に亡くなってしまわれたと。
スポーツマンで、多趣味で、誰よりも、生き生きとなさっていて、
病気の方が逃げ出していく位 お元気だった Mさん。
とてもショックで、悲しい と。
でも、 自由に、とめないでお話を続けて頂いていると、
その内、 Mさんのお友達の多さや、豊かなお人柄、
一度生死の境を体験なさってから、より一層、
生かされた命を無駄に出来ないと、色々なことに積極的に参加され、
一分一秒を大切に、
人の為に働いていらっしゃったお姿が語られ始めました。
最後は、 こんな素晴らしいMさんに出会えて幸せだったと。
そして、 自分も、自分の人生を思いっきり生きると。
そのお話は、けっして(上手)ではありませんでしたが、
他の受講生にも 感動を与えました。
スピーチが終わってからYさんに感想を尋ねると、 笑顔で、
「 話し始めた時は、こんなことを話すとは思っていなかった。
話し続けていたら、どんどん思いが出てきました。
もうお会い出来ないと思ってとても悲しかったけれど、私が、
Mさんの素晴らしい生き方を伝えていけば、Mさんはずっと傍にいて
生きて下さっていると思えました。 伝えていきます・・。 」
上手に話せなくてもいいのです。
話しているうちに、 どんどん思いが深くなって、
自分の本当に伝えたかったもの、心の奥のものが出てきます。
怖がらないで、 言葉にしていきましょう。
面接試験、苦手だと思っている方も、
はじめは自由に自分を語る、 どんどん語る練習を。
自分が気が付いていない素晴らしい自分に出会えると思いますよ。