「あなたのお子さんなの?」
教育立志会の後、 せっかく八鹿まで来たのだからと、車で5分程西へ
足を伸ばし
『万灯(まんど)の湯』 に ひとりで行きました。
以前、リビング姫路で紹介されていて、温泉大好きな私は娘と行った事がありました。
とってもまろやかで、ぬるっとした感じのお湯。
露天風呂に入っているとき、60代~70代後半の地元のご婦人方が、
4~5人でいらしたのですが、
皆様、驚くほど色白で、つるっつるのきめの細かい美しい肌をなさっていて、
いかにも 、美肌になりそう・・良よさそう・・・、
素朴なもてなしも 気に入りましたので。
露天風呂にひとりで、ゆっくり、のんびり 入ってると、
小学3年生くらいの女の子と
その子の弟妹 従兄妹のような子どもたちが5人やってきて
その女の子たちが、となりにあるサウナ室に入り、すぐに出てきたのと、
入れ替わりに、サウナ室に入った瞬間、 そう声を掛けられました。
美しい白髪、上品で美しいお顔、やわらかなお声、 静かな佇まい。
「いいえ、違います。」 と微笑みながら答えると、
「子どもだから、何にでも好奇心も持つし、冒険心もあるから、
サウナにも入ってみたい、覗いてみたい という気持ちになるのは
わかるのよ・・。 でも、 危険だから、入ってはいけないのよと伝えたの・・・。」
その言葉に、 教育者だった方かしら・・・?と思いました。
それから、山田風太郎を育てた家、で、山田風太郎を育てた親に
2歳から引き取られて育ったの。
私の人生の道しるべは、 医者であり、哲学者でもあった父と母から
すべて 貰いましたの・・・と 教えてくださった彼女と
話が弾んで・・・。 かなり、人生の深い話まで 語り合って・・・
(貴女が生きているだけで嬉しい。
お勉強が出来なかったのですけれど、
貴女が、他の子と違うところがある。それだけで嬉しい・・。と常々仰って
喜んでいてくださっていたというご両親のお話を伺ったり・・・)
とうとう、関宮の彼女の自宅に伺って、夕飯を一緒に作って頂いて
帰ってきました。
現在、金沢にいらっしゃる彼女、お盆月で関宮に帰っていらっしゃってから、
彼女が守ることになった山田家 の 草引きに何日もがんばられていたそう。
「やっと、昨日で終わったから、温泉に入りに来たのよ。
すごく、がんばったの。 がんばって綺麗にしたの。
今日はすごく綺麗だから、誰かに見てもらいたいの。
見て、褒めてほしいのよ・・。」
とても素直で 可愛い女性だと思い 嬉しくなりました。
私も、田舎の家があるから、大変さはわかります。
草がなくなって、さっぱりしたと感じられるのは4~5日。
あっと言う間に、 草は伸びます・・・。
今日、誰かに見てほしいんですよね・・・。
送りがてら、山田風太郎さんの生家にお邪魔して、j一杯褒めて、
食事と会話を楽しんで 帰ってきました。
ちなみに、メニューは
地元名産の 蛇紋米の炊きたてご飯、 鯛の塩焼き、 大根おろしとかえりちりめん、
きゅうりの酢の物、 獲れたてトマト青紫蘇添え、 冷奴、 ローストビーフハム。
凄く 美味しかったです。
すっかり意気投合。 人のご縁の不思議さを感じました。