『愛あるあたたかな言葉は、聴いた人を幸せにする。』
桜の花びらがちらちらと風に舞う中、甥が結婚式を挙げました。
甥は家業を継ぐために三重県に修行に出て、
今年で4年目になります。
修業先で最愛の女性と出会って、
社長様はじめ多くの方のご理解で、
春の佳き日にめでたくお祝いの日を迎えることができました。
その披露宴では、
家業の取引先会社の社長様や修業先の社長様の、
さすが人生経験も豊かで
多くの人をお育てになっていらっしゃる方ならではの
お言葉を聴かせて頂くことができました。
でも、一番感動したのは新婦Eさんの伯父様のスピーチでした。
その伯父様は真っ黒に日焼けした丸顔に、
緊張しながらも にこやかな微笑みをうかべながら、
「私は新婦Eちゃんの伯父です。
あちらに座っている新婦Eちゃんの母親が
私の可愛い妹です。
…新婦Eちゃんは、
子どもの頃から大変のんびりとした娘です。
でも何にでも一生懸命心を尽くすことができる頑張り屋です。
…明るくて優しい子です。
でも何処かしら何か抜けたようなところがあります。
あほとちゃいますよ。
芯はしっかりしていて大変思いやりの深い子です。
そういうところが、私の家内に似てるんですよ
(奥様に顔を向けて、 にこっ!)。
私は、Eちゃんが生まれた時から
可愛くて可愛くて…大切な姪なんです… 」
相手の方が三重県のため、
甥や姉たちから聞いてはいましたし、
Eさんとお母様のお二人には一度はお会いしていましたが、
それでもEさんやご家族のことをよく知りませんでした。
でも、惜しみなく 率直に 豊かな愛情を言葉になさる
その伯父様のご挨拶をお聴きしたとき、
どんなにEさんがいいお嬢さんなのか、
Eさんのご家族だけでなく ご親戚の皆様も
どんなに愛情深く温かな方かということがよく分かりました。
こんなにいいお嬢様と出会わせて頂いて
ご縁ができたことを心から感謝致しました。
隣に座っていた娘もとても優しく幸せそうな顔で
目に一杯涙をためて聴いておりました。
愛あるあたたかな言葉は、
そこにいる全ての人を幸せにしてくれると
しみじみと感じた一日でした。