『頼まれたら 「ハイ!」。何でもできる気に。』
ずっと、ありのままの自分を認められなくて、
人の評価を気にし、
自分の思いを 自分の言葉にできなかった私。
そんな自分に少しでも自信を持ちたくて、
見学に行った話し方教室。
そこに、自分の居場所を見つけることができ、
通い続けているうちに、
アシスタントになりませんかとお声をかけて頂きました。
そして、
先生のお仕事にあちらこちらと連れて行って頂くうちに、
私の名前で初めてのお仕事の依頼を頂きました。
もう10年以上前のことです。
私がちゃんとできなければ、 責任は私だけでなく、
私を大切に育てて下さった先生方や
トータルマナー研究所の名前にまで、
大変なご迷惑をおかけすることになります。
「とても自信がありません…。
もっと勉強をして
できるようになってから
お引き受けしたいと思うのですが… 。」
その言葉に、
先生は にっこり笑って朗らかな声でお返事を下さいました。
「あら~、
できるようになってからお引き受けしようと思っていたら
一生できないわよ。
私だって、 今でも一度も
ちゃんとできるようになったなんて思ったことないのよ。
でも、せっかく あなたにとお声をかけて下さっているのだから、
今のあなたにできる精一杯のことをさせて頂いたらいいのよ。
それで、もしダメだったら、
ごめんなさいと謝って 帰ってくればいいのよ。…って、
これは、私が初めてお仕事を頂いた時に、
森先生から頂いた言葉なのよ 」
続けて、
「 それから、私は、
私の語彙の中から、『できません』 って言葉をなくしたの。
お声をかけて下さったら、何でも 『ハイ!』 よ。
えりちゃんも、『ハイ!』 にしましょ !。」
その時から、私も、『ハイ!』 にしました。
そうすると、不思議と何でもできる気がするし、
また、 できるのです。
もちろん、時々は
思うような結果が出せず落ち込みそうになる時もありますし、
胃が痛くなる時もあります。
でも、その時はしっかり反省し、
この次は喜んで頂ける私になるよう、今の私にできることを、
よし! がんばろう! と、明るく思える私になれました。
私が私を肯定できた原点です。