昨年末、とても清清しい結婚披露宴の司会をさせて頂きました。

中学校の同級生。

2年生から付き合い始めて約7年、皆に祝福されて

21歳で結婚というお二人でしたが、

若いお二人の心映えの素晴らしさに感動。


新郎は高校中退。

途中少し悪くなりかけた時もあったそうですが、

今は新婦のお父様のご縁の会社で、

資格も沢山取り 一生懸命に働いていらっしゃいます。


余興を披露してくださったおばあ様の

ご紹介コメントを新郎に頼むと、

とつとつと、でも真っ直ぐな声で、


 「 いつも面倒をみてくれてありがとう。

  甘えてばかりでごめん…

  これからは、僕が面倒をみられるようになるからね…

  と伝えてほしい 」 と。


他のメッセージにも、

新郎新婦ともに、

家族、友人、来賓 全ての皆様、

そしてお互いへの 感謝の言葉が溢れていました。


挙式当日、

外出許可をとって 駆けつけられた新婦のお父様が、

披露宴開始1時間位で

病院に 戻らなくてはいけないことがわかりました。


新婦のご両親への感謝の手紙は、宴のクライマックスですが、

新婦は どうしても 感謝の気持ちを伝えたい と、

急遽 お父様と お母様 それぞれへの手紙に書き換え、


そして お父様にお色直しの退席の介添えをお願いし、

お父様への手紙を伝えるということになさいました。


手紙には、愛情一杯に育てて貰ったことへの感謝の気持ち、

特に 一時少し悪くなりかけた時に

本気で叱ってくれた父親への感謝の気持ちが

率直に書かれていて、胸が熱くなりました。


披露宴の直前、

 「 ちゃんとお祝いを伝えたいのです」 と申し出られ、

その場でスピーチの練習をさせて頂いた新郎のご友人の、


 「・・道をそれかけた時、(新郎の)○○君が本気で止めてくれて嬉しかった・・。」

と 涙ぐみながら仰ったスピーチにも 感動で涙が出ました。


いろんな方の愛に支えられ、

立派に謝辞を述べられた新郎は、

4人の子どものシングルマザーとして

必死で、明るく元気に働いてきたお母様の姿を見て成長なさいました。


私の友人でもある彼女の苦労を思いながら、

新郎新婦と、おふたりにご縁の繋がる全ての皆様のお幸せを、

心から願わずにはいられませんでした。

そして、本気でその人を思ってくれる人がいれば、

人はこんなに真っ直ぐに育つんだと

あらためて 感動しました。