AO入試の面接指導をしたY君が、見事

希望の大学に合格したと報告がありました。

Y君、いろいろあって3年の春に学校をやめていました。

本人にも、ご家族にも辛い日々が長くありました。


でも、ご家族や周囲の変わらぬ愛、あたたかい励ましや支えの中、

Yくんは将来の夢を見出し、大学進学を決めました。

それから、とっても努力を重ねて、受験に臨みました。


指導日、やや緊張した面持ちでやってきた彼。

手には、AO入試のエントリーシート。

志望動機や、長所、将来の夢など、1ヶ月かかったという

思いの籠った言葉が、丁寧に、びっしりと書き込まれてありました。


マナー指導。

ドアのノックからはじまり、 開け方、閉め方。 表情。 笑顔練習。 立ち姿。

お辞儀。 挨拶。 椅子の掛け方。 歩き方。 発声練習。

聴き方。 話し方。 敬語。 etc. etc.  基本を繰り返し実習。

  

模擬面接。

何度も下書きをしてエントリーシートに書いたことでも、

上手く話せない。  言葉遣いもわからなくなる。

自分の言葉にして語る、相手にわかりやすく、感じよく伝えることの難しさを

彼は実感しました。 


でも、自信を持って彼自身を語って貰いたいと、

あなたが気付いていない自分の素晴らしさに気付いてと、願う私の

様々な質問に、

一生懸命に自分の心をみつめ、言葉をみつけながら答えているうち

エントリーシートには書かれていなかった、

彼が心の奥深くもっていた夢も、出てきました。

彼も、自分の言葉に驚きながら、受け入れて笑っていました。

それから、たくさんの家族への感謝の言葉も口にしていました。


集中して3時間の面接指導が終わった後の彼の爽やかな笑顔。

「本当に来てよかったです。すっきりしました。」

「今日、学んだことを毎日続けていきます。テスト、がんばります。」

彼の笑顔とありがとうの言葉に、感動した私でした。


Y君と、ご家族に、心から、おめでとうございます。